2016年9月8日木曜日

不要な価格競争

都内の郵便局、DM不正値引きという記事がありました。
持ち込まれたDMの数量を実際より少なく見積もることで、
業者の支払う額を不当に低く抑えていたということです。

郵便法を犯してまでなぜこのようなことをするのでしょうか?
たとえば日本郵便のゆうパックはライバルの宅急便や
佐川急便に対抗して小包を安くしています。さらに、
大口顧客を他社に奪われないために法人向けに値下げ
するため、結果的に定形外郵便サイズが定形外の
正規の料金よりも安くなることがあります。
宅急便は成長するこの業界を薄利多売で切り盛りしている
ところを、他社も追随しているのです。

バブル崩壊後、グローバル化がすすみ、人件費の安い
国で作ったものを輸入たり、韓国など為替差益で安く輸入し
デフレの状態になっています。
たとえば食料品であれば、中国やアメリカからも輸入を
しているので、値段を下げる努力は必用です。
しかし宅急便がそれをする必要はあるのでしょうか?

日本政府は日本銀行のやり過ぎの手法に頼るのではなく
このような、海外との競争のない業界に対して、価格競争を
生じさせない法整備をするべきです。
それにより宅配業者だけではなく、輸送する業界にも
利益が行きわたり、雇用も増えますし、給料も増えるので
デフレ脱却に繋がる一歩になるはずです。

今年初めの軽井沢スキーバス事故のような、ツアーバスや
旅行業界もしかりです。
このような、海外との競争もないのに、値下げ競争をしている
業界を価格で競争させないように国はすべきです。
また、業界は価格ではなく、サービス、安全などで競争を
すべきです。