先週末のテレビは地震に備えての番組、テロの恐怖に対する
番組が多かったと思います。
日本人にとっての関心は圧倒的に前者です。
ある番組で「地震を予知できるというのは嘘で、国家予算から
地震研究にお金を分けてもらうのが目的。」と地震学者が
発言するのに対し「じゅあ、何処が危険で何処が安全なのかを
どうやって知ればいいのか」と反論するパネリストがいました。
「何言ってんの?こいつ」と思ったとき
「地震大国の日本に住む以上、どこでも注意すべき」と
周囲から叩かれていました。
まったくそのとおりです。
地質調査から一番確実で一番強大におこり得る地震は
「首都直下地震」です。私は埼玉南部から東京北部、あるいは
神奈川県北部を想定しています。なぜ確実かというと地球上屈指の
プレート密集地帯だからです。
次におこり得る地震は「南海地震」です。具体的に言うと熊野灘沖
が震源です。なぜおこり得るかというと、過去のデータで周期的に
おこっているからです。2011年におこったばかりなので上げませんが
「三陸沖地震」も定期的におきている地震です。
プレート地震は首都直下くらいで、通常は「南海地震」のように
断層が引き起こします。そしてこの断層は日本の至る所に存在します。
だから日本のどこででも大きな地震がおこる可能性はあるのです。
ただ、対策として注意したいのは、致命的な被害は、
地震そのものではなく、地震の後の2次災害であることです。
阪神大震災の死者の大半は火災による死亡で、そのほとんどは
地震6時間後以降のものです。
原子力発電所のメルトダウンも地震のあとの津波で、予備電源を
発電する設備をやられたからです。
前者は解説から対策もなされていますが、後者は理解されていないので
いまだに福井県や鹿児島県で揉めているのが現状です。