2016年9月24日土曜日

大関豪栄道、大阪出身力士として86年ぶりの優勝おめでとう。

大相撲秋場所14日目、大関豪栄道が千秋楽を待たず
14連勝で優勝しました。
大阪出身力士としては86年ぶりの優勝で、明日勝つと
角番大関で初の全勝優勝となります。

大阪出身力士ということで、昔から豪栄道の相撲は
テレビでよく見ていましたが、力のピークは2年前の
大関昇進直前あたりに思えます。ただ、この頃の豪栄道は
平幕ながら、ぶつかってきた相手に対応する所謂
「横綱相撲」をとっていたように見えました。これは相手が
大関、横綱の場合も同じです。だからどうしても最初に
いい形を作られて負けるケースが多く、勝ち星が伸びません
でした。しかし、無敵の横綱「白鵬」との対戦は他の力士の
ように全く歯が立たないレベルではなかったので、
強いということを確信して常に見続けていました。

大関になってから立ち合いは厳しくなりました。
その代わりに体調がよくない様子でした。
大関昇進前のような力強い相撲も、ここ一番でギアが
あがるような展開もなくなり、負け越しが続いて角番に
なるたび、なんとか大関の座を死守する相撲が続き
正直今場所で大関陥落と思っていました。

そんな中、この快進撃です。
いよいよ優勝が視界にはいってきた2、3日前の情報で
「今場所は体調万全」
と本人が漏らしていたとの報道がありました。
それを聞いても、横綱戦は不安でしたが、最後は気力の
勝利でした。
昨日の日馬富士戦では大戦前に横綱との睨みあいで
一歩もひかず、その前の鶴竜戦でも出る横綱に一瞬は
ひいたものの最後まで攻め切りました。

つまり優勝のポイントはふたつです。
体調が万全であったことと、立ち合いも含めて
厳しい相撲をとるようになったことだけです。
白鵬不在だったからという人もいますが、豪栄道の力が
ここ2年で衰えた以上に白鵬の力もここ2年衰えています。
こういった人を黙らせるためにも、来場所も厳しい相撲を
とってほしいと思います・・・が、豪栄道は今場所角番だから
厳しかったところもあり、気のいい性格なので
来場所は負け越さないようにお願いしたいデス。