2016年5月30日月曜日

オバマ大統領、広島訪問。

5月27日金曜日、戦争で原子爆弾を使用した唯一の国
「アメリカ合衆国」の現役の大統領としてはじめて
オバマ大統領が爆心地であった広島市の平和公園を
訪れました。





















































平和公園の原爆資料館を視察したのち、上の画像のとおり
献花、演説、被爆者との面会をしました。
演説が予定の倍以上の時間となったからか、
原爆ドームへは足を運ばずに打ち切りました。

私は以前「ケリー国務長官in広島」でノーベル平和賞を
受賞した大統領であれば、さりげなく広島、長崎を訪問し
被爆者の声を聞くことが必須で、被爆者も謝罪を期待して
対面すべきではないと言いました。
被爆者の方々の姿勢は本当に立派であったと思います。
現在の我々の暮らしは、発明や発展からだけではなく
犠牲からも成り立っているのは「事実」であります。
しかし、その犠牲に実際関わった人は、様々な感情が
芽生えていて当然です。それを超越して、大きな視野で
大統領と対峙するその姿には本当に感動しました。

日本人として今後も私はアメリカに謝罪を求めるべきではない
と思います。
それよりも、ケリー国務長官やオバマ大統領の訪問を機に
今後、アメリカから日本に訪れる観光客、ビジネスマンたちが
東京、京都だけではなく、広島にも足を運んでほしいと
いう事です。
その流れで、ヨーロッパや中東、中国、朝鮮、様々な人に
平和公園に来て、原爆資料館と原爆ドームは見てほしいと
思います。
もちろん、日本人も同様です。
現在も平和記念資料館は伏見稲荷大社に次ぎ
外国人旅行者の人気観光地ではありますが
今後世界中の人々が広島を訪問するようになれば
オバマ大統領の広島訪問は歴史に残る訪問であったと
言えると思います。

広島駅から路面電車2か6系統で原爆ドーム前下車













2016年5月29日日曜日

脅迫政治

関西電力が「原子力発電所が稼働できないので、
電気料金を値上げします」というのは、消費者に
対する脅迫だという声があがりました。
「脅迫政治」とは、「消費税増税ができないので、
社会福祉に関する予算は削減、延期します」と
いうような事をさします。

そもそも、少子化、高齢化社会の到来で先行き
が不安な中、個人の消費は冷え込んでいます。
企業も時代の流れが加速しているため、大規模な
設備投資にふみきれずにいます。
しかし、企業利益も個人給与も総じて増えています。
私は「消費税」という税制自体が時代遅れだと
思います。収入はあるが消費に繁栄されないので
あれば、収入に対して重点的に税金をかけるべき
です。それも高額所得者になればなるほど税率を
あげるのです。そして、この制度を税金で給与を
得る人にも適用します。古い考え方で国の財政を
健全にはできません。

消費税増税が延期する見通しとなっています。
野党はそれをアベノミクス失敗と言っています。
アベノミクスが上手くいかないのは、古い考え方で
経済を活性化しようとしているからです。
企業に「給与あげてください」「設備投資してください」
と言うだけではダメです。首都機能を大阪に移すとか
高架橋などの橋梁、トンネルなどを含む建築物は
建築から100年以内に建替えないといけないなどの
法律を設けて、無理やりにでもお金を動かす覚悟もなく
景気がよくなるはずがありません。
また、野党がいくらアベノミクスにケチをつけても
野党に任せるともっと酷い結果がでることを国民は
知っているので、政治的に何の解決にもなりません。

ただひとつ言いたいのは
「××できないから○○できません」
という脅迫的な考え方はやめてほしいと思います。

2016年5月28日土曜日

エースの条件

伊勢志摩サミットよりもアメリカのオバマ大統領の
広島訪問でにぎわうニュースの中、今回とりあげるのは
阪神タイガース岩貞投手の初完投初完封勝利です。

阪神はこれまで先発、中継ぎ、抑え投手が安定して
失点の少ないチームでしたが、最近は藤浪投手以外の
若い投手の台頭がなく、高齢化していました。
今年はその問題が一気に表面化し、先発投手は
数が揃ってきたものの、中継ぎ抑え投手は崩壊の危機に
きていました。
そして昨夜、今年になって先発ローテーションの一角を
担う岩貞投手がプロ初完投勝利を今季チーム初の完封で
飾りました。

岩貞投手は入団3年目の24歳の投手です。
今年になり好投を続け、現在防御率セリーグ2位という
すばらしい成績ですが、終盤になるとバテることが多く
好投しても7回くらいで交代され、後に投げる投手が
打たれて勝利投手になれないというパターンが
続いていました。
昨日も8回で118球を投げて9回に打順がまわってきて
誰もが代打を送られて交代するものと思っていました。
「9番、ピッチャー岩貞」
このアナウンスだけで東京ドームに大歓声が上がり
異様な盛り上がりを見せます。
不甲斐ない抑え投手に託すよりも、ここまで頑張ってきた
岩貞投手に最後まで投げてもらいたい、その結果逆転負け
しても納得するという監督、コーチ、ファンが一体となった
場面でした。

結果、9回を抑えた岩貞投手は初完投完封勝利と
なるわけですが、流石に9回は外野にいい当たりを
打たれました。しかし結果オーライでもアウトを重ねられた
というのは、岩貞投手に力があったからだと思います。

高校野球でもプロ野球でも、私が描く「エースの条件」とは
「味方のチームが5点取ってくれたら4点以内に抑える、
1点しか取ってくれないなら1点も与えない」投手です。
「初回に1点を取ってもらったので“この1点を守れば勝てる”
と自分に言い聞かせて投げた」
こう考えてそのとおり結果を残せた岩貞投手は
藤浪投手、能見投手など先発の好投手が揃う阪神の中で
明らかにエースと呼べる存在です。

2016年5月27日金曜日

リーマン・ショックということば

安倍晋三首相は主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)
に出席後、記者団に次のとおり報告しました。

今回のサミットで、世界経済は大きなリスクに直面している
という認識については一致することができた
(世界経済に関し)最近の14年6月~16年1月には
リーマン・ショック前後の08年7月~09年2月と同じく
55%下落した
世界経済は分岐点にある。政策対応を誤ると、
危機に陥るリスクがあるのは認識しておかなければならない

首相はこれまで、消費増税について「リーマン・ショックや
大震災のような事態が発生しない限り実施する」と繰り返し
発言していました。今回の発言は「リーマンショック前後の状態」
と「リーマンショック」ということばを使用し、この先安倍総理が
消費税延期を視野に入れているものとみられます。

先日の呟き「思い切った税制改革」において
「今、消費税増税を取りやめると表明すると、伊勢志摩
サミットでの立場が悪くなるので、本音がでるのは
参院選の前か後かになりそうです。」
と私は述べましたが、サミットで言える空気になったので
このタイミングで切り出したのだと思います。
ということは、参院選が衆参同時W選挙となる可能性も
大きくなってきました。

今回の消費税増税については「軽減税率」なるものが
セットとなる前提でした。
「引き上げ延期になるのかならないのか」が政治的な
タイミングで左右されていることだけで、時間やお金が
無駄に動いていることを首相は認識できているのか?
私が気になるポイントです。

2016年5月26日木曜日

40年前の番組表から見るテレビ番組の衰退

お昼のテレビ番組を見て思いました。
最近、テレビの番組の放送時間が総じて長くなってませんか?

現在、大手民放各社は13時で終わるお昼の番組がありません。
昔はサラリーマンが定食屋でご飯を食べた後、店のテレビを見て
一服し、午後1時が近づいたら会社に戻るというパターンが多かった
と思います。とろが今は2時頃まで続く番組が多いので、時計を
見ずに、ゆっくりテレビを見ていたら遅刻してしまいます。
最近はご飯を食べた後は、ネットやゲームをしているので
こんな心配は不要なのでしょうか?

ふと気がつくと19時からの番組も同様です。







上は某サイトで掲載されていた40年前のテレビ番組表です。
昔は人気番組の再放送を夕方に放送していましたが、夕方6時
からはニュース番組をする傾向になっていく、その時のものです。
この後「夕焼けにゃんにゃん」というフジテレビ系列のバラエティ番組
の登場から、再放送枠は消滅する傾向にあります。
19時台は、アニメ、特撮、バラエティ、ドラマなどを30分枠×2で放送
していましたが、今は60分枠が常識です。

テレビの需要やスポンサーの都合にもよるのかもしれませんが、
番組の本数は減って放送枠は大きくなっているようです。
それは制作コストの削減につながり経費削減となる一方で
番組の質の低下は免れません。
番組がつくれない理由のひとつに企画力が乏しいことも言えます。
毎日放送で深夜放送されていた「夜はクネクネ」という番組は
NHK「鶴瓶の家族に乾杯」に代表される、芸能人が日本各地を
歩き回る旅番組、温泉番組、グルメ番組の基本となりました。
90年代からも深夜番組の企画がヒットしてゴールデンの時間帯に
進出する傾向がありましたが「めちゃ×2モテたいッ!」が「めちゃイケ」
として残っている以外はあまり印象がありませんし、この番組が
あまり現在のテレビ番組に影響を残しているとも思えません。

広告収入を得るのにテレビ業界が苦戦していると言われますが
テレビにはまだまだ可能性はあると思いますし、今も影響は大きい
と言えます。
最近の番組で凄いと感じた企画もあります。
NHKの「ケータイ大喜利」というメwebとテレビを組み合わせた
番組です。
このような新しいアイデアの番組を今後も期待します。

2016年5月25日水曜日

日本ハムファイターズ新球場構想の背景

プロ野球の日本ハムファイターズが新球場を建設する
検討に入ったことが5月24日明らかになりました。
新球場は収容人数3万人規模で天然芝のドーム球場を
想定しており、建設場所は現在検討中です。

日本ハムファイターズが現在使用している札幌ドームは
札幌市が所有し、市などが出資する第3セクターが
運営しています。
使用料は1日800万円で入場者が2万人を超えると
1人当たり400円、満員の場合約1600万円となり
年間約15億円を球場側へ支払っています。

札幌ドームという国内屈指の優れた施設を使用しながら
なぜ新球場を建設する検討にはいったのでしょうか?

昭和の時代のプロ野球はセリーグは「巨人」という人気
球団に他球団がぶら下がる格好で、巨人戦の放映権料
や入場収入で潤えたのに対し、パリーグは赤字経営
が続いていました。
赤字でも経営が成り立ったのは、親会社が赤字を
補填していたからです。首都圏以外のパリーグの球団が
阪急、南海、近鉄、西鉄とすべて鉄道会社であったのは
このへんも理由のひとつです。
しかし、近年は球団単体での黒字経営が求められ
ています。
球団の収入源は入場収入、放映権料などがありますが、
自前の球場だと球場内でのグッズや飲食の販売も
自由に企画運営ができ、より多くの収入を得られます。
もちろん、自前ですから球場使用料も不要です。
近年、収入を増やすため、オリックス、ソフトバンクなど
拠点球場を買収して売上を増やす球団が増えています。

しかし、売上げを上げるためとはいい、日本ハムは
新球場を「天然芝のドーム球場」と言っています。
この実現にはかなりの費用が必用で、売上げが
上がっても回収が難しいはずです。
つまり実際に検討をしているのかもしれませんが、
現在の札幌ドームの使用料を下げてもらい、運用も
自由にさせてほしいというアピールだと思います。

総事業費約537億円という巨額な費用が投じられた
球場です。日本ハムが使用しなくなるとなると札幌市も
大変なことになります。
「使用料金を安くするなどの議論はしない」としながらも
札幌市は近く球団側と協議の場を設ける方針と聞きますが
真剣に考えないと、とんでもない負債を背負うはめに
なりかねません。

理想は楽天ゴールデンイーグルスと宮城県仙台市の
ような良好な関係の構築だと思います。

2016年5月24日火曜日

いい加減な奈良県

奈良県生駒市の住宅地に隣接した谷の斜面
(高さ約15メートル)で約6年前、
奈良市内の業者が県砂防条例に違反して
無許可で盛り土による土地の造成を行い、
県の指導を受けた後、行方をくらましている
ことがわかりました。
盛り土には亀裂ができ、崩落の危険が指摘
されていますが、県は調査をしないまま放置し
業者の条例違反は時効を過ぎて告発もできなく
なる状態になっています。

2010年住民からの通報で無許可の工事を
確認した奈良県は、業者に対し是正するよう文書で
指導し、業者は補強工事後連絡が取れなく
なります。
無許可工事による亀裂が広がった2014年、
住民は再び奈良県に相談、県は現場に出向いたものの
何も対処せず、奈良市が危険個所にブルーシートを
被せただけで、立ち入り禁止の看板も立てないどころか
亀裂の測定すらしていません。

今回は三重県の土砂採取会社によって大量の土砂が
無許可掘削された4月の事件とは正反対で土砂を
無許可で盛土したことによる問題ではあります。
しかし、奈良県がいい加減だからこうなるのです。














「条例や行政監視が甘かった」と県の対応に問題が
あったと認めたうえで、「私の責任ではない」と
自分は関係ないことを強調していた荒井正吾知事
ですが、産業廃棄物の違法投棄の多い奈良県の
長として、覚悟をもって臨む姿勢を見せなければ
部下たる職員も弛み、業者のやりたい放題も
しばらくは続きそうです。