2016年4月1日金曜日

南海汐見橋駅

今日から4月、新年度です。
大阪でも揺れた三重県沖の地震もありました。
しかし今日は南海汐見橋駅について呟きます。

大阪市内でなぜこんなターミナルがあるのだろうか?
30年前にこう感じた始発駅は、南海汐見橋駅と
JR片町駅、JR桜島駅、阪神西九条駅でした。
JR片町駅は延伸によりなくなりました。
JR桜島駅はUSJ開業などの影響で場所を移動し
折り返すための駅として存命しています。
阪神西九条駅はなんば線が開業して新たなルートの
中核駅となっています。
時代の変化とともに駅の姿も変わっていく中で
変わらないのが南海汐見橋駅です。

開業時は高野山行の始発駅として(当時は道頓堀駅)
繁栄していましたが、難波駅始発となってからは
寂れていき、現在は完全に高野線から線路が分断
され、大阪市南部の岸里玉出で折り返し運転をして
います。
それでも阪神なんば線桜川駅開業後は乗換駅として
乗降客数は近年微増しているようです。
とはいっても昼間は人影の見られない駅舎です。
南海汐見橋駅

















この状況で南海電車もたいした駅ではないと思って
いたのでしょうか?
駅の改札口の上に設置されていた案内図を撤去
したところ、大反響を呼んでしまいました。
昭和30年代から半世紀以上掲示されていた
この地図は、和歌山の市電や淡路島の鉄道など
今は存在しない路線が描かれており、案内図と
いうよりも、鉄道の歴史的資料としての価値がある
ものでした。
南海電鉄は修復ができなかったので処分したと
していますが、浜寺公園駅の駅舎の一部を保存して
新駅舎に利用することと比べて、扱いの違いは
明白です。

どこにお金が落ちているかわからないのが
ビジネスです。
現在汐見橋駅は南海電鉄が新大阪方面へ延伸
する可能性があるためだけに営業しています。
和歌山電鉄が「たま駅長」で必死に盛り上げようと
がんばる姿と見比べて、溜息をつくのは私だけで
しょうか?