2016年4月20日水曜日

アニメの聖地が盛り上がらなくなった件

京都アニメーションが「涼宮ハルヒの憂鬱」を放映以降、
アニメのロケ地を巡る聖地巡礼たるものが注目されています。
注目されたアニメの背景が現実とほぼ同じに表現された
ことにより、そのアニメに現実感を持たせたのです。
また、東京が舞台であればドラマで見慣れた風景で興味が
そそられないところが、映像で見慣れぬ街並みであることに
新鮮な魅力があります。

そもそも私が「聖地」を意識するようになったのは
「じゃリン子チエ」というアニメで西成区が舞台になったこと
からです。
萩ノ茶屋駅、萩ノ茶屋小学校、通天閣などが何となく
稀に背景に描かれているものの当時は細かいところまでの
意識はありませんでした。
また、「涼宮ハルヒの憂鬱」の聖地である西宮市も作品中で
賛否両論の話題を巻き起こした「エンドレスエイト」などで
登場した「西宮北口駅前公園」を放送後まもなく改装してしまい
「聖地」という意識がなかったのも事実です。
現在の萩ノ茶屋(遥か先にあべのハルカス)




















「じゃリン子チエ」の地元もバブルを経て街並みが変わり
萩ノ茶屋小学校も姿を残すものの廃校になっています。

舞台を訪問したいアニメランキングベスト10
1位 涼宮ハルヒの憂鬱 兵庫県:西宮市
2位 ひぐらしのなく頃に 岐阜県:白川郷
3位 けいおん! 滋賀県:豊郷小学校旧校舎
4位 新世紀エヴァンゲリオン 神奈川県:箱根
5位 らき☆すた 埼玉県:鷲宮
6位 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 埼玉県:秩父
7位 WORKING!! 北海道:札幌市
8位 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート) 東京都秋葉原
9位 魔法少女まどか☆マギカ ドイツ:ケルン
10位 たまゆら 広島県竹原市
これは2011年6月27日締め切りの投票ランキングから
転載したものですが、これ以降はあまり話題にならなく
なったように思います。
それは、リアルな背景に視聴者の目が慣れていたこともありますが
「聖地」ありきのアニメの作り方にも問題があったといえます。
京都アニメーションはその後も京都滋賀南部中心の背景が蔓延、
PAワークスも北陸中心の背景となり、作品から風景が
気になるのではなく、風景も作品魅力のひとつとし、「聖地」たる
舞台となる町との協賛のような作品づくりに嫌気がさしていっている
のです。

「結城友奈は勇者である」の聖地












「結城友奈は勇者である」の聖地













「結城友奈は勇者である」もそのひとつです。
ある一地方に聖地が固まるのもよろしくないですし
あまり聖地を強調するのもよくないと思います。