お見舞い申し上げるとともに、復旧、復興に携わる
すべての方に応援申し上げます。
4月14日21時26分熊本県で震度7を記録した地震は
午前10時までに40回以上最大震度6の余震があり
余震に関しては特異な大地震であったといえます。
また、熊本市を中心とした多くは地下に大きな水脈を抱え
必ずしも盤石な地盤ではないため、福岡市、北九州市に次ぐ
「九州第3の都市」としては、このような大きく長い時間に
渡る大地震に被災した場合、ほんとうならもっと大きな
被害があってもおかしくはありませんでした。
熊本県甲佐町で地下からの浸水被害があったのは
まさに地下水脈の影響といえるでしょう。
もちろん亡くなられた方もいらっしゃるので楽観は
できませんが、この被害を抑えた要因は「身の丈に
あった街づくり」をしてきたからだと思います。
仮にバブル時代に高層ビルを何棟か竣工していたり
地下鉄や地下街が都市部に存在した場合、必ず被害は
今より大きくなっていたと思います。
渡り廊下に亀裂のはいったマンションについては、
杭が不正なく地盤に届いていたかどうかの調査で
結論はでるでしょうが、熊本市の高層ビルは九州新幹線
開業前後の熊本駅前に存在する以外はほとんど
なかったのです。
街の交通も路面電車でJRも含め地下鉄はありません。
ここがポイントだったと思います。
熊本県人の方もそうでない人も阿蘇の火山が活発とはいえ
まさか地震が来るとは思わなかったと思います。
それが地震であり、その被害の規模を大きくするかどうかは
「身の丈にあった街づくり」をしているか否かだと思います。