2015年12月28日月曜日

「決められない政治」でない政治も決められない

2015年もあと3日と少しとなり、真面目に今年の
政治について考えたいと思います。
と言っても、頭のよくない私はそんなに難しいことは
わかりません。

国会では衆議院、参議院ともに自民党が圧倒的な議席
を保持しているため、最終的に多数決を採ると、必ず
自民党の意見がとおります。
実際に自民党の言うことは、現在の世界状況と日本の
立ち位置から見て間違っているとは思いません。
沖縄の基地移転や原発再稼働については、司法権力が
シャキっとしていないから揉めるわけで、裁判官が
もっとしっかりと仕事をしてほしいと思います。

問題は「平和安全法制」と「国会議員定数是正」です。
これに関しては憲法との食い違いが生じるため、司法
も違憲という考えから、立法、行政からの流れが
断ち切られることは、ある意味自然なことと言えます。

つまり、圧倒的な議席を保持して「決める政治」を
実現したところで、憲法の理念から外れたと思われる
ものは、結局決まっていないのです。
この場合クセの悪いのは、訴えた人や団体に賠償金
として税金がこぼれる可能性が大きいことです。
しかし、その憲法も70年前に外国人がつくった
もので、曖昧な記述が多く、大袈裟に言うと「日本語」
として成り立たない文章もあるくらいです。
これが原因で「平和安全法制」などが違憲ではないと
現実的なものとなっているのです。

来年はまず日本国憲法についての議論をすべきです。
憲法9条は後回しでも構いません。
大阪都構想の住民投票で大阪市民の政治意識が
高まったように、憲法に手をつけることによって
国民の政治意識が変われば、もっと日本はよくなる
と私は考えます。

2015年12月27日日曜日

澤穂希選手現役最後の試合で決勝ゴール

女子サッカー日本一を決める「皇后杯」で引退を
表明していた澤穂希選手が、その決勝戦で
決勝ゴールを決めて有終の美を飾りました。

女子プロサッカーのなでしこリーグのINAC神戸
に所属かる澤選手は、守備的MFという位置で
プレーし、決して常に前線でゴールを狙っている
わけではありませんが、後半33分のコーナー
キックからヘディングでゴールを決め、この1点が
この試合唯一の得点となり優勝を決めました。
まさに「実力」「技術」だけではなく、持っている
プレーヤーであることを証明した試合となりました。

長年女子サッカーを牽引してきた澤選手の
集大成は2011年のワールドカップでした。
しかしその後は体調不良により出場機会が減り
決してサッカーに対しての力が衰えたわけでは
ありませんが、名前を聞かなくなりました。
事実今回の皇后杯のゴールは6年ぶりで
決して思うがままにプレーをしていたわけでは
なかったと思います。

KAZUこと三浦知良選手の天皇杯での最後の
得点は36歳の時で、37歳で、しかも決勝戦の
決勝ゴールというドラマは今後再現されないかも
しれません。
しかし、サッカーは最もたくさんの国で競技されて
いるスポーツです。無理とわかっていても
第2の澤選手の出現を期待します。

2015年12月26日土曜日

百舌鳥古市古墳群、世界遺産への道

ユネスコにがっかりの私は最早「世界遺産」に興味は
ありません。
しかし、近畿地方で世界遺産を有しないのは大阪府
だけだからなのか、「百舌鳥古市古墳群」の
世界遺産登録に向けて、大阪府と堺市は力を入れて
いるようです。

世界遺産の審査についてはユネスコとはいえ、
それなりにいろいろと事情はあるのだとは思いますが
私の中では地域に密着して、観光や見学のできる
ものである必用があると思っています。
大阪府民ではありますが、「百舌鳥古市古墳群」は
その条件に適していません。

たとえば日本最大の古墳「仁徳天皇陵」は航空写真
ではよく見るものの、実際に訪れて見ることは
できません。傍まで行っても単なる塀に囲まれた
緑地で、何なのかさっぱりわかりません。
天皇のお墓ということで、管理上の問題もあるので
しょうが、現地を訪れて古墳を感じることができないのは
問題です。

世界遺産登録するしないよりも、まずは現地へ行って
古墳を見て感じることができるようにすることが
必用です。
一番理想的なのは、四つの古墳に隣接する大仙公園と
その周辺の土地を小高い丘にして、周囲の古墳を
見渡せる展望台をつくることです。
予算的かつ営業的には展望タワーをつくることかも
しれませんが、本当に世界にアピールしたいのであれば、
単に見るだけではなく、歩いて、感じて、学ぶことが
重要だと思います。

いろいろな人が訪れ、いろいろと感じることによって
アピールせずとも、自ずから世界遺産レベルとなる
ことでしょう。

2015年12月25日金曜日

国家の士気を高める最も容易な手段

「国家の士気を高める最も容易な手段」
それは、目標を定めて、皆でその目標に向かうのではなく
敵を設定して、国を挙げて憎むことです。
もちろん敵は悪でなければいけません。
そして自国を正義とした時、国民はひとつにまとまります。

ユダヤ人と共産主義を敵と設定して、第2次世界大戦を
開戦させたナチス・ドイツが顕著な例です。
人間の中にある「闘争本能」を巧みに利用して、
バラバラに散らばった無限のピースを容易くひとつに
まとめあげることができるのです。

このしくみを利用して、ともに敵を「日本」と設定したのが
中国と韓国です。

中国は南京で日本兵が中国国民30万人を大虐殺した
として、日本を「悪」それを問いただす中国は「正義」
と設定しました。近年、近代化がすすみ、めまぐるしい
経済成長をとげたものの、停滞して、国民の欲求に
こたえきれなくなっている経済や情報統制の厳しさに
反発する若者や、環境問題で制約された生活を
している北京市民などの不満を日本に向けさせて
ガス抜きをおこなっているのです。

韓国も行き詰った経済や財閥政治に対する不満を
従軍慰安婦問題で日本は「悪」、韓国は「正義」とし
国民感情を日本に向けようとしています。

第2次大戦でドイツがユダヤ人を迫害、虐殺したことは
映像にも残っていますし、戦後、連合国によって
ドイツ国民を強制的にその現場に連れて行き見せて
います。
しかし、中国の言う「日本兵の南京での中国国民大虐殺」
や韓国の言う「従軍慰安婦」は裏付ける資料もなければ
証拠もありません。前者は日本が南京を陥落させたこと
への言いがかりで、後者は戦後ある日本人学者がついた
嘘に便乗しているにすぎません。
南京での件は陥落させるときに、兵士以外の市民に
犠牲のでたことはまちがいないと思いますが、虐殺は
ありえないと言っているのです。

この中国や韓国からの言いがかりを解決するため
岸田外務大臣がまずは韓国へ向かうようです。
「従軍慰安婦」は認めないものの、文句を言っている
自称「従軍慰安婦」に損害賠償的なことをするなどして
この件の落としどころを探るつもりなのでしょう。

しかし、こんなことでまた税金が無駄に使われると思うと
腹ただしいのは私だけでしょうか?

2015年12月24日木曜日

福井地方裁判所、高浜原子力発電所再稼働を認める

福井地方裁判所は福井県にある高浜原子力発電所の
3号機と4号機について、仮処分を取り消し、
再稼働を認める判断をしました。
これを受けて関西電力は、3号機を来月にも再稼働
させる方針です。
今日のこのニュースでようやく関西でも原発再稼働
が決まりました。

これまでも申したとおり、原子力発電所が稼働しても
しなくても、放射能の危機にさらされている今、
原子力発電所を稼働して、核燃料を管理することは
安全面でも有効であります。
「原発が稼働していないから安全」という世論が充満
してしまうと、核燃料や核廃棄物の管理が杜撰になり
逆に安全でなくなってしまうのです。
もちろん原子力発電エネルギーを使用していると
いう事実は輸入する液化天然ガスの原材料費を
抑え、経済的にもよくなります。
特に、低迷する関西経済は、原発が再稼働されないと
ますます東京との格差が大きくなります。
これでようやく関西経済の立て直しへの選択肢が
つくられた状況になりました。

しかし問題は、半径30キロ圏内には福井県以外に
京都府と滋賀県も含まれるのに、争いの蚊帳の外で
あるということです。争う必用はそもそもないと
思うのですが、避難や保障については、これらの
自治体、特に滋賀県には考慮する必要があります。
万一の事故が起きた場合、高浜原発の放射能は
東へ漏れる可能性が大きくなります。その場合
高島市、彦根市、下手をすると岐阜県まで影響が
でる恐れもあります。

何度も言う通り、福島第一原発のメルトダウンは
事故ではなく事件、つまりは人災です。
しかし、この世の中にゼロは定義として存在する
ものの、現実には存在しません。
原子力発電は次世代エネルギーまでの「つなぎ」
の役割ではあるものの、その間にも何が起こるか
わかりません。原発再稼働は賛成ですが、福井県
だけではなく、京都府南丹市や左京区北部と
滋賀県北部も一体として対応する必要があります。

2015年12月23日水曜日

天皇誕生日(戦後70年)

天皇誕生日の本日、皇居では天皇陛下の82歳の
誕生日を祝う一般参賀が行われました。

それに先立って皇居・宮殿で記者会見に臨まれました。
その中で目立ったのは第2次世界大戦においての
話題です。
当時、民間の船舶が徴用船として戦場のど真ん中を
航行して7,000隻、60,000人以上が
犠牲になったと言われます。
また遠く離れたかつて日本の委任統治領であった
パラオ共和国でも激しい戦闘が続き、日本人はもちろん
現地住民が多数亡くなりました。
それらに対し、「非常に心が痛みます。」と述べ
「先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが
日本の将来にとって極めて大切なことと思います。」
と締めくくっています。

実際に天皇陛下がパラオをご訪問することによって
メディアはパラオについての情報や、戦争とどのように
関わってきたかを報道しました。
「十分に知り、考えを深めていくこと」を天皇陛下
自らが先生で我々が生徒として学んでいるように
思えます。
来年はフィリピンをご訪問されます。
今まで知らなかった戦争のことについて、我々はまた
勉強することになると思います。

会見の最後には
「私はこの誕生日で82になります。年齢というものを
感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました。
したがって、一つ一つの行事に注意深く臨むことによって、
少しでもそのようなことのないようにしていくつもりです。」
自ら現在の、と反省と改善についてでしめています。
「失敗をしたら、反省して、次に改善して成長していく」
日本人のあるべき姿を実践する天皇陛下は、まさしく
「国民の象徴」です。

2015年12月22日火曜日

消費税と所得税

消費税の軽減税率適用範囲が決まり、いよいよ
消費税10%へ向けての環境ができあかる反面、
法人税減税もジワジワと進んでいます。
毎年借金の山を積み上げる我が国が、なぜ
法人税を下げるのかというと、企業が海外へ
シフトするのを避けるためです。

消費税アップ、法人税減税とくれば次に
予想されるのは、所得税についてです。
消費税が5%からあげる頃から囁かれはじめて
いるのが、消費税と所得税を徴収することは
二重課税になるので、所得税は段階的にでも
廃止していくべきだという類のもです。

しかし国の財政が厳しい限り、所得税は必用と
私は考えます。
税金を払うことによる負担感覚は、所得が多いほど
負担に感じず、少ないと負担に感じます。
数字上も10万円の人が1万円引かれるのと
30万の人が3万円引かれるのも同じ1割でも
残額が9万円と27万円では全然違うのですが
所得の低い人に対する税金は気持ちの上でも
ストレスが溜まるほどのものです。

所得税が必用なのは、都道府県による所得格差も
あります。
平成26年のデータでは大卒初任給平均額が
トップの東京100に対して最下位沖縄が78
という結果がでています。
アベノミクスは賃金と物価をバランスよく上昇させ
消費税の負担感覚を和らげようとして失敗しました。
東京一極集中の今、所得税のように、首都圏に
ウェイトをおいた税収が増税の負担感覚を薄めて
税収を増やす唯一の道です。
そしてその有力な手段は所得税なのです。

消費税率を上げる際に負担感覚を和らげるための
手段が軽減税率でした。
しかし松坂牛を購入したら税率8%で、牛丼屋で
牛丼を食べたら10%というのは、何のための
軽減税率かわかりません。
もっと国民が払いやすい税というものを、弱者の
立場に立って考えて欲しいものです。