2015年7月13日月曜日

今週が分岐点

ユーロに対してはまだまだ円安に
ならなければいけないのですが
どうやらそうもいけないようです。

ギリシャが一転して緊縮策を打ち
出すも、ドイツを中心としたユーロ
各国はさらに厳しい態度で臨み、
膠着しています。

そのドイツの資金源ともいえる
中国は、上海市場が大暴落で
バブル崩壊を食い止めるので
精一杯となり、今後の景気の行方
が不透明です。

中国はこのバブル崩壊をAIIBに
よる海外投資で乗り切る予定が
日米の不参加で資金捻出が
難しくなり、それに期待する
アジア各国を含めて、見えない
危機が迫っています。

中国に関しては、近年、日本に
爆買いツアーとして訪日している
ことなどから、間違いなく日本にも
影響がでます。

世界各国が不安に包まれると
投資家は再び、円を買いあさります。
円高になると輸入価格が下がり
物価は落ち着く可能性もあります。
しかしEUからギリシャが切り離された
場合、ロシア傘下に加わる可能性
もあり、政治情勢が不安定になり
今週はEUと中国から目が離せません。

2015年7月12日日曜日

アニプレックスがアニメでSONYに提言

Classroom☆Crisis という深夜アニメが
いい悪いは別にして、興味あります。

このアニメは、人類が地球から太陽系各惑星
に移住、生活している未来のお話です。
霧羽 貴久、科宮 漣一郎のふたりが立ち上げた
ベンチャー企業「霧科コーポレーション」は
航空宇宙事業のトップ企業に成長します。
その関連施設「霧科科学技術学園」の生徒は、
昼は学園で学び、放課後は「霧科コーポレーション」
の社員として発展型試作ロケットの開発に
携わっていました。
そこへ経営者一族で先行技術開発部長の
肩書を持つ転校生がやって来ました。
彼の目的は多額の予算を費やしながら
成果が上がらない学園を解体することだった
のです。

アニプレックスというSONYの子会社が
制作しているアニメではあるものの
私にはSONYに対する批判であるように
思えます。

霧羽 貴久、科宮 漣一郎はSONYの創業者
盛田昭夫、井深大であり、転校生は
出井伸之に置き換えられます。
転校生は霧科コーポレーションの発展のため
政治にも自分たちの産業が発展するように
働きかけるなどの実績を引っ提げての着任
です。

技術者が創業した企業が技術者により
成功を収めたものの、企業が肥大化すると
技術開発よりも経営効率を重んじて失速
したSONYに対して、このアニメがどういう
結末になるのかは確かに気になります。

しかし、この内容を制作したアニプレックスは
今後も発展する企業であることは、間違いない
と確信します。

2015年7月11日土曜日

外国人と交渉する前に留意すること

TPP交渉大詰めと言われながら、なかなか
最終合意に至りません。
しかしこれは日本が交渉する力を身に着けて
きた証しだと思います。
事実、合意した韓国は現在かなりの損害を
うけているようですし・・・。

ビジネスでアメリカ人と交渉した経験が私にも
あります。
ポイントはカッコつけないことです。

まず私は英語が話せません。部分部分は理解
できるので、表情と単語で言わんとすることは
だいたいわかることが多いのですが、必ず
日本人の通訳に入ってもらいます。
仮にある程度英会話ができても、入ってもらう
べきです。過去の総理大臣で英語が得意なので
通訳を介さなかったため痛い目を見たことがあり
これを踏まえて安倍総理は必ず通訳を介して
会談をしています。

アメリカから来日した交渉人と何度か契約交渉
をしました。彼らは限られた日程の中で、
私以外にも多数の交渉をせねばなりません。
午前中アポイントをとり、午後相手が他の人と
交渉をするからと言って、相手のペース
妥協することは絶対禁止です。

よく日本人は微笑むだけではっきりしないとか
YES-NOが言えないと批判していますが、
気にしないでください。彼らがそういうのは
自分の思い通りに事が運べない苛立ちから
きているので、無視してください。
しかし最終的には返事をしなければなりません。
これもその場でしなくてもいいのです。
「帰国までにメールします」でもいいので、
納得するまではYES-NOを言ってはいけません。

アメリカ人はフレンドリーですが、あくまで
取り決めのうえでのことです。契約というのは
彼らとの関係を築く礎ですから、相手を気遣う
日本人のやさしさは、この場面だけは封印
することが重要です。また、こちらが返事を
安易にできない事情を説明するとか、努力
する姿勢を見せれば、彼らもいい返事を
してもらえないからと言って切れることは
ありません。

いつも私は契約交渉前の準備として
合意できないであろう点を想定して
なぜこちらが安易に合意できないかの
言い訳となるデータや代替案を用意して
いました。
こちらの主張をする一方で、相手側の主張も
理解していることを知らせる狙いもあります。

以上が私の意見ですが、はじめて外国人と
交渉する方でどうしても自信のない方は
通訳以外にひとりアシスタントをつけたら
いかがでしょう?関係者でなくても結構です。
味方がひとりついていると思えば少しでも
心に余裕が生まれるのではないでしょうか?

2015年7月10日金曜日

この夏放送の注目のアニメ

1位 Charlotte
2位 下ネタという概念が存在しない退屈な世界
3位 乱歩奇譚 Game of Laplace

私の主催する7月から放送開始した新作アニメの
投票上位3作品です。
まだ放送開始直後なので、これからの展開で変わ
る可能性もありますが、私が注目する作品は2位
の「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」
です。

通称「下セカ」と呼ばれる作品はタイトルの長さ
からの想像どおりライトノベルからのアニメ化
です。7月15日から児童ポルノの法規制施行
されるタイミングを考慮してのアニメ化で、
「公序良俗健全育成法」成立により、下ネタや
卑猥な言葉を発するだけで逮捕されるという
社会で、高校に入学した男子高校生が下ネタ
テロ組織「SOX」のメンバーに入れられると
いうお話です。

第1話の印象ですと今年劇場映画にもなった
「psycho-pass(サイコパス)」の「犯罪全般」が
「下ネタ」に置き換わった分、シリアスではなく
コメディタッチな作品ではあるのですが、意外
と奥がありそうな作品です。

解説によると主人公は実は特殊な家庭環境
に育っているようなので、これからの展開も
大いに期待できます。
アニメの放映本数は増えるものの、2期や
昔のアニメの復刻、どこかで見たような作品
が増える中、このような「新しい世界」へと
誘う作品が次期はもっと増えることを期待
しています。

下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (ガガガ文庫)


2015年7月9日木曜日

変革は突然に

変革は突然に起こることを理解した1983年
の思い出を語ります。

1981年夏の高校野球で、大阪代表春日丘
高校を応援に、甲子園アルプス席へ足を運び
惨敗する姿を見て、大阪代表をやっとの思いで
勝ち抜いたのに・・・とかわいそうに思い、
しばらく高校野球から興味が遠のいていました。

1983年夏、NHKのニュースで高校野球の
試合結果を「PL学園は甲子園に来て、試合毎に
強くなっています。」というアナウンサーの声に
つられ、準々決勝の高知商業との試合を見て
いました。驚いたのは、PL学園のベンチには
それまで3年生しかいなかったのに、マウンド
で投げている背番号10が1年生と言う事です。
もっと驚くべきは4番の背番号3も1年生である
ことです。
試合は後にプロ入りし現在はプロゴルファーの
津野投手を攻め10対0で前半リードするも
後半追い上げられ10対9での辛勝です。
1年生が投打の中心というのは単にPLのレベル
が下がって、成長中のチームということなのか
と思っていました。

当時は蔦監督率いる徳島県代表の池田高校が
筋力トレーニングで強靭な肉体改造をして
金属バットを鋭く振りぬく「やまびこ打線」が
甲子園の主役でした。
PL学園の次の相手は1982年夏、1983年春
と甲子園を連覇して、史上初の「3連覇」の偉業
を遂行しているその「やまびこ打線」と準決勝で
対戦と聞いて、大敗を予想していました。
結果は翌年から巨人で活躍する水野投手を
粉砕して7対0で圧勝し誰もが驚きました。

実は後から知ったのですが、PLから9点取った
高知商業はその前の試合、後のメジャーリーガー
吉井投手と2年後阪神に入団した嶋田章宏投手
から8点をとり当時池田高校よりも乗っていた
打線だったのです。
つまり、PLの投手陣が弱かったわけではなく
高知商業打線が凄かったのです。

この試合は今でも球史を変える試合と言われて
います。当時無敵だった水野投手がPL打線に
打たれた打球の方向を見つめ不思議そうに首を
ふる姿は今でもVTRで見かけます。そのPL投打
の中心の1年生桑田・清原選手はKKコンビと
言われプロ入団後も話題の中心となりました。
池田高校に勝ち突然に変革が起こったのです。

これは政治、経済、どのようなことでも同じです。
変革は突然に起こります。しかし予兆はあります。
常にいろいろな情報を意識することが、予兆を
知ることにつながります。

2015年7月8日水曜日

抑止力

ガソリン価格が11週連続値上げとのことです。
円安により食品などの輸入品が値上げする中
安定していたのですが、ここにきて微増ながら
上昇を続けています。

なぜ安倍首相就任前から円安になっているのに
ガソリンは値上げされなかったのでしょうか?
それはアメリカ合衆国がシェールオイルという
原油を代替する新しいエネルギーの量産に入り
中東各国とりわけサウジアラビアが危機感から
原油価格を究極まで下げたからです。
シェールオイルは採掘コストが高いため、この
攻勢に対抗できず衰退しており、日本の商社も
大打撃を被っています。

つまり「シェールオイル」という新しいエネルギー
の存在が原油価格の抑止力となっているのです。
逆に言うと日本は原発が稼働していないため、
「日本は火力発電国家だから高く売れる」と足元
を見られ、液化天然ガスを他国と比べて高く売り
つけられました。
日本は太陽光発電を主とした自然エネルギーで
電力供給を安定できる的な空気が国民に広がっ
ていますが、他国はそうし見ていませんし、現実
そうです。そこでようやく脚光を浴びているのが
「メタンハイドレート」です。新しいエネルギーに
なりえるかどうかは別にして、これを実用化する
ことが抑止力となり、エネルギーコストを下げる
ことになるのです。

原発も然りです。そもそも人災で事故をおこした
ものに、頭から反対ではなく、冷静になるべき
です。原発が稼働することで、液化天然ガスの
価格は必ず抑制されます。

私も含め日本国民は「抑止力」について、
まだまだ勉強不足です。
もっとメディアが「抑止力」についての情報を
発信して、誰もが意識できるレベルになると
生活はよりよくなると思うのですが・・・。

2015年7月7日火曜日

地方にこそ必要な新交通

九州電力川内原発の原子炉に核燃料を入れる
作業が始まりました。
万一の事態に備え、避難する手段として計画
されている貸切バスの乗務員が避難時の乗務
に否定的です。もちろん被ばくの可能性がある
からです。

貸切バスは夜行バスの相次ぐ事故から運行
管理体制が厳しく問われており、例えば真夜中
にバスが必用となっても、乗務可能な乗務員が
いないために運行できない場合があります。

そこで「新交通」に注目です。

ある程度人口がある郊外であれば、専用路線
を設けて、通常の交通手段を非常用の兼用
として補助金を申請してつくればいいのかも
しれませんが、需要がない地方でそれをすると
メンテナンス等のランニングコストの分、自治体
が赤字を積み重ねることになります。

トヨタ、日産、ホンダが実験している自動運転
技術を実用的かつ安全なものにして、導入
すれば、ほぼ車両の管理費だけで割安に
維持ができ、多数の車両もオペレーターだけ
で操作可能です。ただ乗用車ではなく大型車
でひとりで大規模輸送のため、私は一般の
道路の下に誘導装置を敷いて、走行する
タイプがよいのではないかと思います。
ただ技術は日に日に進歩しており、すでに
新しい安全な手段があるかもしれません。

いずれにしろ原発を保有する市町村は
補助金を受けるだけでなく、新交通技術を
特区制度により活用して、新しい街づくりに
チャレンジとてへしいと思っています。