2016年2月25日木曜日

日本を売った銀行

シャープは2月25日午前、臨時取締役会を開き、
台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に出資を含めて
総額7,000億円規模の支援を受け、シャープは
鴻海の傘下に入ることになりました。

臨時取締役会で、主要銀行から出向役員は
銀行からの債権放棄は認めないという観点から
支援金額の多い鴻海精密工業を支持し、
生え抜きのシャープ役員は産業革新機構を
支持していましたが、ギリギリのところで
鴻海の傘下に入ることが決定したようです。

過去に日産自動車がフランスのルノー傘下に
なりました。この時はルノーから派遣された
カルロス・ゴーン社長が有能だったため、
V字改革を果たし、今やルノーの倍近くを
日産は販売して、傘下ではなく連合という
立場になっています。
しかし、これは傘下にはいったルノーが
有能だったわけではありません。

国家的企業であるルノーに対し、鴻海精密工業
のことを詳しくは知りませんが、台湾の企業は
社長のワンマン経営で、現金精算主義が基本
と聞いています。
つまり、商売は上手く、堅いのですが、人を
育てることは上手くないのが一般的です。
銀行からの出向役員がどれほど鴻海について
詳しいのかはわかりませんが、技術の流出も含め
後々彼らが日本を売ったということになることに
胸を痛めます。
そして、銀行が日本を売る原因が黒田総裁の
マイナス金利であれば、アベノミクスは何だったのか
考えさせられます。

2016年2月24日水曜日

北海道新幹線の勝機

来月開業の北海道新幹線が東京・函館間の
所要時間が4時間を切らなかったため、地元
から残念な声があがっています。
東海道新幹線が開業時4時間だったのが
2時間30分程度になっていることからも
いずれ東京・札幌間が4時間30分程度に
なるものと思います。

それよりも積雪時もいかに平常時と同様に
運行を保てるかが課題です。
その課題をクリアできれば、所要時間が4時間
を越えても、ある程度の人気路線になります。
それは昨日の新千歳空港での離陸前の
飛行機事故からもうかがえます。

日本の鉄道は世界一時刻が正確と言われて
います。
しかし、航空路線に関しては、他国と同様に
遅れや欠航があります。
私も危うく欠航で足止めを喰らうところだった
経験があります。欠航になると新千歳空港は
あたりまえのように今日は飛びませんから
明日以降の飛行機に振替てくださいと
アナウンスします。
つまり、明日どんな重要な会合があったり
試験があったとしても、帰れないのです。
本州、四国、九州では考えられない事態ですが
北海道と沖縄など離島にはこれがあります。

つまり確実に動くだけで、北海道新幹線は
分が良くなるのです。
スピードアップも重要ですが、積雪などの
気象条件に左右されにくい交通機関になるように
最新技術を注いでほしいものです。
そのうえで、特にJR北海道は、その技術が
確実に運行を支えられるように、整備のほうも
疎かにしないことを望みます。

2016年2月23日火曜日

今期アニメのレベルは高い!

今放映されている新作アニメの評判は、明らかに
これまでとは違います。

たとえば去年だと1月~3月はデス・パレードや
ユリ熊嵐、4月~6月はプラスティック・メモリーズ、
7月~9月Charlotte、10月~12月ワンパンマン
と期間により人気作は安定しました。

ところが今期は放映前は「だがしかし」、













放映直後は「無彩限のファントム・ワールド」、





















そして今は「この素晴らしい世界に祝福を!」と





















ころころとネットで評判のよい作品がかわります。
理由は様々だと思いますが、ひとつは今期作品の
レベルが高いということが言えます。
なぜなら現時点で「あにめのめ」で実施する
投票の上位4作品は

1 位 僕だけがいない街
2 位 昭和元禄落語心中
3 位 亜人
4 位 紅殻のパンドラ

と評判の高い作品以外で占めているからです。
最近は安い人件費、コストと放映するとソフト収入も
見込めることから、なんでもかんでもアニメ化の
傾向があり、レベルが下がっていました。
それは文化庁メディア芸術祭の入賞が2014年、
2015年となかったことからも明らかです。

昭和元禄落語心中は文化庁メディア芸術祭入賞に
近い作品とも評判高く、とにかく今年は楽しみです。

2016年2月22日月曜日

PERFECT HUMAN

お笑いコンビのオリエンタルラジオ率いる
RADIO FISHのPERFECT HUMANを
ご存知でしょうか?


私はたまたまネットで動画を見たのですが
詩、曲、歌、踊りとどれをとっても素晴らしい
できです。
特に藤森のラップはネタである武勇伝で
長年鍛えられているので、他では真似できない
部類です。
iTunesだけでなく私の利用するSONY系でも
昨日確認するとダウンロード1位でした。

この弱点があるとすれば、彼らが歌手ではなく
お笑い芸人とダンサーということでしょうか?

2016年2月21日日曜日

歯切れ悪い安倍総理

先日国会で野田元総理大臣が安倍総理に
質問するという場面がありました。
4年前野田政権時は逆の立場で安倍総理
が当時の野田総理に野党の立場で質問し
野田総理が「もし、自民党が政権をとって
定数削減をするのなら解散しましょう」と
言ったのに対し「我々は必ずやる」と
売り言葉に買い言葉で衆議院が解散となり、
以降自民党が連続で衆議院で多数をしめて、
安倍政権がつづきます。

安倍総理は0増5減で若干の定数を削減し
2度目の衆議院選挙を行いましたが
各裁判所は「違憲状態」という判断で多数を
しめます。
選挙制度を変えるほどの大改革をしないと
経済もそうですが、この問題も解決しないのです。

それにしても、すごいのは野田元総理です。
この日のために4年前啖呵を切って、静かに
怒りをこめた声で質問する姿に、はじめて
安倍総理が怯む姿を見ました。
ただ悲しいかな、野田元総理が
いくらがんばっても、今の民主党や維新の会
では与党ほどの信頼がないのも事実です。
自民党を倒す勢力をつくるには、選挙制度を
大改革する前に、野党政党が大改革しないと
難しいと思います。

2016年2月20日土曜日

消費税が上がっても介護には影響なし

ネット討論で「公務員はなぜ給料が高いのか?」の
問いに「給料が高くないと有能な人材が集まらない」
という回答がありました。
2月8日に呟いたように、私の考えは公務員と
介護職員は同等の給与であるべきと思います。
今、誰でも就職できる仕事が介護と言われています。
しかし介護職員ほど適性があり、過酷な難しい
仕事はありません。

川崎市幸区の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で
昨年入所者の男女3人が相次いで転落死した事件で
殺人容疑で逮捕された同施設の元職員今井隼人容疑者
は夜勤も多い介護の仕事に嫌気がさしたという不満
が動機となったようです。

これから高齢化社会を迎え需要が高まる反面、
機械で代用が難しく供給がすでに追いつかない介護職に
優秀な人材を充実させるには待遇改善しかありません。
今回、川崎市の老人ホームでの事件は、介護職に
適さない人物が介護職が人手不足だったために
介護職についてしまったことです。
もうひとつは、介護職が人手不足のために、夜勤で
何事もなければよいのですが、何かあると非常に
ハードな仕事であるということです。
現在は介護に適した人材も、給与や勤務条件の悪い
介護分野に就職しない人が大半なので、一刻も早く
改善すべきです。

人材確保が急務なのですが、ハードも準備すべきです。
同人数でも効率的にするには、市町村単位で大規模な
施設をつくり、カメラで監視はできませんが、入居者が
寝てるか起きてるかがわかるセンサーシステムなどを
開発して、職員が入居者に集中できる仕組みが
必用です。

消費税は社会保障や福祉を目的にしていると言いますが
政治家は何と言っても公務員は身内なので、
このような政策は普通できません。
だから第2第3の今井容疑者はこれからも誕生します。

2016年2月19日金曜日

18年前の事件はまだ終わっていない

神戸連続児童殺傷事件 元少年Aを直撃
と題して、週刊誌が18年前"酒鬼薔薇聖斗"
と名乗り小学生2名を惨殺した元少年Aに
ついて現在の写真と特集記事を掲載しました。

ある無能な記者は
「今回の報道は、法的に訴えられかねない
ギリギリのライン。話題性を鑑みれば、
多少のリスクを覚悟でやる価値があると
踏んだのかもしれません。裁判沙汰になれば
元少年Aが公的に表舞台に立つことを
意味します。ウェルカムなのかもしれませんが、
これは彼の更生を妨げ、逆に再犯の可能性を
高めているだけです」と言います。
しかし、再犯の可能性は元少年A自らが
手記『絶歌 神戸連続児童殺傷事件』を
太田出版から刊行した時点、もっと詳細に
言うなら、太田出版が刊行を決めた時点で
高められたのです。
もっと言うなら、万一元少年Aが再犯を犯した
場合、太田出版は共犯者という立場になります。

私も個人的に週刊誌は好きではありません。
政治スキャンダルを取材する取材力には
敬意を表しますが、どうして国会会期中に
発表して、政治を混乱させるのでしょうか?
税金の無駄遣いです。記事を民意に反映させたい
のであれば、選挙前に記事をだすべきです。
しかし、今回の元少年A取材発表は、手記「絶歌」
を発売しホームページを立ち上げた元少年Aの
再犯を抑止する意味で、よいことであることは
間違いありません。
今言えることは、
「18年前の事件はまだ終わっていない」
ということです。