2016年8月3日水曜日

北港テクノポート線

まもなくリオデジャネイロオリンピック開催ということで
メディアの現地でのレポートが日に日に増えています。
もちろん次のオリンピック地である東京も、ようやく都知事が
決まりひとつの区切りがつきました。

東京オリンピック開催に向けて虎の門新橋間に大通りが
完成し、渋谷駅周辺も再開発が順調に進んでいます。
今日は大手前に新しい高級旅館もオープンし、その進化は
とどまることを知りません。

一方、大阪はただでさえ東京一極集中に置き去りにされたうえ、
上野の国立西洋美術館みたいな世界遺産もなく、
オリンピックの計画も潰れてしまいもうありません。
格差は広がる一方です。

過去にオリンピック会場を計画していた埋立地である
舞洲、夢洲はほとんど活用されていませんが、ここに
「北港テクノポート線」という鉄道を通す計画がありました。
以前もご紹介のとおり、南港のコスモスクエア駅から
夢洲にはすでに鉄道トンネルが存在し、線路を敷けば
地下鉄中央線が夢洲に入る準備はできています。
しかし、この状態ですから延伸はありません。
万博構想や今後の展開では延伸する可能性もありますが
ひとつ問題を発見しました。




















コスモスクエア駅から延伸された場合、夢洲・舞洲を経て
JR桜島駅に接続すると聞いていたのですが、
「新桜島駅」という全然違う駅までにするようです。
この駅を利用する人は絶対にいません。
もちろん今は倉庫ばかりの場所だということもありますが、
この周辺の人が梅田やなんばに行く場合、バスや
歩いてJRを使った方が便利だからです。
この駅がJRとの乗換駅であれば、大阪駅やUSJ方面から
南港へ行く利便性のよさがあるのですが、計画段階で
そうしない理由がわかりません。
というか、このような計画にも無駄にお金が使われているのか
と思うと情けない次第です。

北港テクノポート線だけでなく、北港の埋立事業に関しても
理解できないところがあります。
オリンピックの計画がとん挫した時点で、次のビジョンを
描かないまま埋立をしているからです。
夢洲の南東部は貨物岸壁となっていますが、鉄道導入を
本気で考えているならもう少し埋立面積を広げなくては
ならないはずなのに、その沖に廃棄物処分のために
また別の人工島をつくっています。島々を作るのはいいですが
そうすると橋をかけたりトンネルをつくる必要がでてきます。
夢洲を拡大してひとつのコミュニティテーとする考えは
ないのでしょうか?

地図にはない埋立地が左下に確認できます。

2016年8月2日火曜日

史上最強横綱、千代の富士

大相撲の元横綱千代の富士の九重親方(本名・秋元貢)が
31日、東京都内の病院で死去しました。
2015年名古屋場所を全休し、膵臓がんの手術を受け、
職務に復帰していましたが、その後がんの転移が見つかった
とされ、闘病を続けていました。
61歳という若さと、昨年の元横綱北の湖の死去に続く
訃報ということで、関係者やファンは驚きと悲しみを
隠せない様子です。

いろいろとおっしゃる方もいらっしゃいますが
北の湖、千代の富士の時代が大相撲の「強さ」の全盛期で
あったと私は確信しています。
失礼な言い方ですが、相撲といえば巨体デブの格闘技で
その完成形が北の湖でそれに対して新しく進化したのが
千代の富士でした。
千代の富士のボディービルダーのような肉体は、それまで
見てきた力士とはまったく別のもので、力士の鍛え方が
が単なる稽古だけではなく、いろいろなトレーニングが
より強くなる手段であることも証明しました。

人によれば、千代の富士よりも朝青龍や白鵬のような
モンゴル力士のほうが技の切れや俊敏さやパワーで
上回ると言いますが、巨漢を片腕でもコントロールできた
全盛期の千代の富士に勝てる力士は最盛期の大鵬でさえも
凌駕すると思います。

最後になりましたが、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。




















2016年8月1日月曜日

小池新都知事、爆誕

昨日の都知事選挙の結果
元総務相の増田寛也氏やジャーナリストの鳥越俊太郎氏らを
抑えて小池百合子氏が都知事選挙を制しました。
初の女性都知事の誕生です。

小池百合子氏はテレビのニュースキャスターを経て1992年
日本新党より参院選比例代表で初当選して政界に進出します。
その後日本新党の細川氏が総理大臣となります。
1993年、参院議員を任期途中で辞職し衆院選挙を初当選
します。
日本新党解党後新進党を経て、
小沢一郎氏の側近として自由党の結党に参加しますが
解党後は自民党へ入党します。
自民党に入るとすぐに小泉内閣、第1次安倍内閣で大臣を務める
など、政界の中心で活躍します。
2008年自民党総裁選で破れてしばらく息をひそめていましたが
今年突然自民党の推薦を得ずに都知事選に立候補して
当選しました。

小池新都知事は2008年総裁選に敗れるまでは、
特にポリシーなく勝てる人の後ろについてトントン拍子で
出世していった感があります。
今回の都知事選挙に自民党離党覚悟で名乗りを上げたのも
何らかの勝算があったからではないかと疑われます。
問題はその計算が本人が計算したものか、後ろ盾の誰かが
計算したものかということです。

大阪府民の私は
東京都知事が誰であろうが関係ないのですが
小池新都知事の経歴が経歴だけに、
任期途中での辞任はないでしょうが
それで東京都がよくなるのかは疑問です。

2016年7月31日日曜日

JR四国も近日記者会見があるかも しれません。

昨日JR北海道の問題は日本の問題と言いました。
視点を変えると、東京一極集中の影響は、北海道以外でも
おきています。
そこから考えるとJR四国も同様の問題がおこり得るはずです。
















これが現在のJR四国の路線図ですが、瀬戸大橋線、
高徳線の全線と予讃線の電化区間である高松~伊予市間、
土讃線の多度津~高知間以外は全部廃線対象になっても
不思議ではありません。
JR西日本の経営がうまくいっている場合はJR西日本に
吸収され現在の路線維持も可能であったかもしれませんが
まずありえません。
逆に今回のJR北海道の発表から路線整理について
言いやすい環境ができたので、近日記者会見があるかも
しれません。

2016年7月30日土曜日

JR北海道の問題は日本の問題

JR北海道の島田修社長は昨日記者会見を開き
鉄道事業を抜本的に見直す方針を正式に表明した。
秋までに「JR単独では維持困難な線区」を公表し、
地元自治体との協議に入りたい考えだ。
具体名を明らかにしていないが、厳しい経営状況を
踏まえて輸送密度2千人未満の線区を対象にすると
みられ、この場合、宗谷線や根室線富良野―新得間
など11路線16区間が該当する。

いよいよ来るべき時が来たかという報道でした。
現実JR北海道は札幌周辺の一部の区域を除いては
ほぼ鉄道輸送を必用としない需要になっているのは、
利用してみれば体感できます。
和歌山電鉄のように企業努力で持ちこたえるのは
稀な事例で、京都丹後鉄道のように民間企業が
経営努力しても一朝一夕に解決できるものでは
ありません。

昨日も述べたとおり、経済をよくするには地方が
活気づくことが重要で、そのためには日本の仕組み
そのものを変えないと解決はできません。
北方領土返還への空気を高めるため、釧路、網走、
根室などの北方領土近くや、ロシアから近い稚内
などが衰退することは、日本国家としてもよろしくない
ことは明らかです。
つまり、今回の問題はJR北海道を再生させるのでは
なく、北海道そのものを再生させなくてはなりません。
自治体や国が負担するのはその場しのぎに過ぎず
それだけならば廃線させたほうが傷が浅くてすみます。
東京一極集中からの解放が望まれます。

2016年7月29日金曜日

「日本経済上昇=株価上昇」という誤解

日銀は29日、金融政策決定会合を開き、株価指数連動型の
上場投資信託(ETF)の買い入れを現在の年3.3兆円から
6兆円に増額する追加金融緩和を賛成多数で決めた。
企業や金融機関の外貨調達の支援強化も決めた。
マイナス金利は現行水準のマイナス0.1%に据え置いた。

何度も言っていますが、日銀が少々何か手をうったところで
物価上昇も景気回復もおこりません。今日もこれにより株が
乱高下して株式投資家が一喜一憂し、円高で輸出企業が
苦しんだにすぎません。
長期でみてもこれで何かがかわることはありません。

国民年金と厚生年金の積立金を国内外の株式や債券に
分散投資している年金積立金管理運用独立行政法人
(GPIF)が29日発表した2015年度の運用実績は
5兆3098億円の赤字だった。

日銀が無駄な抵抗をしている発表後、国民の年金を
株式投資して株価上昇を目論む悪魔の団体GPIFが
5兆円以上もギャンブルに負けましたとの発表です。
ただでも高齢者増加で年金が払えなくなり、まもなく
破綻する日本経済の首を今から締めてどうする気なので
しょうか?もちろん、5兆円以上の損失をだしながら
誰も責任はとりません。
これが税金でご飯を食べている人々の実態です。

いずれにしろ「日本経済上昇=株価上昇」という考えが
偉い人の間に蔓延しているのが、経済がよくならない
根本的な原因です。
日本経済をよくするには、首都を大阪に皇居を京都に移転し
日本各都市に省庁を分散して、東京には企業だけを残す
ようにする以外手がないことに早く気付くべきです。

2016年7月28日木曜日

関西電力無能の治療法

「関西電力3.3%値下げ」という記事を見つけて
原油の仕入れ値が下がったのかな?と思い読んでみると
単に新しい料金プランをつくったというだけの話で
まったくがっかりです。

2011年東日本大震災による福島原発のメルトダウンから
日本国内では一斉に「原発反対!」の声があがります。
1986年チェルノブイリでメルトダウンがおこった時は
「あのような事故は日本ではおきない」という意味不明な
誰かの言い分で原発反対の声は世論ではあがらず
その後RCサクセションが原発反対のアルバムを
リリースするも親会社の東芝からの圧力で販売中止と
なるのですが、この時も「原発反対に異議を唱えるバカ」
のような目で世間は見ていました。
1994年ロサンゼルス地震の時も対岸の火事のように
見て「日本はビルや高速道路が崩壊することはない」と
言っていましたが、翌年の阪神大震災で痛い目を見ます。
それでも原発反対の声はあがりませんでした。
我が身にふりかかってはじめて「原発反対!」と言うのを
見ていると情けなく思います。

それ以上に情けないのが「関西電力」です。
このような世論の動きをまったく無視して原発主導の
経営方針を修正しないのは見上げた根性です。
で、今年の電力自由化で顧客を奪われて、ようやく
重い腰を動かしたかと思えばこれです。
こんな無意味なプランを作ったところで、何の対策にも
なりません。もちろん保有する核燃料を消費するまで
原発は必用で、新しいより安全な原発の新規建設も
必用かもしれません。しかし経営する企業はその先を
見なければならず、メタンハイドレートのような新しい
エネルギー開発や、ゴミを超高温で焼却した熱を利用した
発電システムなど新しい技術のための研究をするべきです。
研究することによって原油価格も下落して火力発電の
コストも下がります。そのうえで近畿大学など原子炉のある
大学と共同で原発のより安全な運用を考えるべきです。

と言ってもバカな関西電力は絶対にこのようなことは
やりません。
ここは大阪ガスがエネファームを低価格で普及させて
もらうことが一番の特効薬となりそうです。