2016年1月15日金曜日

夜行バスの安全性(前編)

朝早くから大々的に報じられた「スキーバス転落事故」
についてまとめてみました。

1月13日
東京・羽村市のバス会社「イーエスピー」は運転手の
健康状態を把握していなかったなどとして、
所有するバスのうち1輌について、運行停止の
行政処分を受ける。

1月14日
事故を起こすバスの乗務員2名点呼を受ける。
健康状態異常なし、アルコールの検査も問題はなし。

午後11時代々木体育館前を出発時に乗務員は
乗客に対しシートベルト着用の案内をしなかった。

1月15日
松井田妙義インターチェンジから長野県の
佐久インターチェンジを経由する計画になっていたが
午前2時に計画とは異なる国道18号線で事故を起こす。

現場手前では速度超過でカーブを通過する危険な運転。
緩やかな下り坂で対向車線と対向登坂車線を通り越し、
 3メートル下に転落。
転落時、車輛天井に木がめり込み多くの犠牲がでた。
(12時現在乗務員2名を含む14名死亡)


これから捜査が始まる段階ですので、まだ何とも
言えませんが、バス会社の責任は免れません。
乗務員の健康管理については置いておくとして、
行程で走るはずのない一般道で事故が起こっており
その事情をバス会社が把握していないことが問題です。

2012年関越自動車道での夜行バス事故をきっかけに
貸切バス乗務員の労働時間と走行距離について
厳しくなりました。事前に行程表から距離を測定し
乗務計画を立てなければなりません。
もし変更が生じる場合は緊急の場合でも必ず
会社に報告をしないといけないのです。
たとえば大雪で名古屋を走行中に高速道路が通行止め
になり、一般道が大渋滞した場合はその旨連絡し
東京の会社は代わりの乗務員を名古屋に派遣するか
どうかを判断しなければなりません。

深夜とはいえ、もし乗務員が独断でそれを判断した
のであれば、会社の社員教育がなされていないことに
なります。旅客運送事業に於いて重大な問題です。
出発時にシートベルト着用の案内をしなかったのも
違反で、代表取締役は逮捕されます。

国会で「関越道で大事故を起こして、対策をたてたのに
どうしてまたこのような事故が起こったのか」との
声もありましたが、私は夜行バスが事故を起こす
可能性は、これからもある程度はあると思います。
それは、運転するのは人間であるということと
この業種が厳しいところにあります。
この事故当時だれが運転していたかは、まだ明らか
ではありませんが、乗務員は65歳、補助運転手は
57歳でした。65歳の高齢者が深夜、積雪凍結の
ある長距離という最も悪条件の行程を任されて
いたのです。
これはこの会社に限ったことでありません。

私の提言は「夜行バスは利用しないほうがよい」
ということです。
それに対し「新幹線などは高額で利用できない」と
いう声もあります。

・・・長くなりそうですので、このつづきは明日させて
いただきます。

2016年1月14日木曜日

産業廃棄物を食品として販売

カレーショップ「CoCo壱番屋」の運営会社が、
異物が混入した可能性があるため廃棄を依頼した
冷凍ビーフカツ約4万枚のうちおよそ3万3千枚を、
愛知県の産廃業者「ダイコー」が無断で
岐阜県の「みのりフーズ」に転売し、
少なくとも8千枚がスーパーで販売されていたことが
わかりました。

要は、産廃業者がゴミを食品問屋に食品として売り、
食品問屋は産廃業者からゴミを買ってスーパーへ
売り流したのです。
警察は「みのりフーズ」に転売した「ダイコー」の
捜査に入りました。「みのりフーズ」の代表者は
「産廃と知らなかった」と言っていますが、
わけのわからないものを買って売るということを
食に携わる企業がしていることに驚きを隠せません。

これからTPPがはじまると外国の安い食品が
国内にはいります。
すでにレストランの一部では、どこから仕入れた
原材料なのかをホームページに記載している
ところもあります。少々お金がかかっても国内産を
選ぶのか、安い外国のものを選ぶのか
消費者が選択しようという時代になろうとしています。
そんな中、偽装、それも産地ではなく、廃棄物を
食品として売る偽装など無茶苦茶な話です。

もちろん「食の安全」は最優先です。
が、それだけではありません。
TPPで国内農家を保護するのではなく、競争で勝てる
国内農家を育てるためにも、今回の件は法律を改正
してでも、厳しく罰するべきです。
そしてこれを機に、販売する店舗も、販売する商品の
情報を明示する法律を作るべきだと思います。

2016年1月13日水曜日

上海ディズニーランドの影響

国民的な人気を誇るアイドルグループ、SMAPの
一部のメンバーが所属するジャニーズ事務所を辞め、
独立を検討していることが分かりました。
今日NHKの正午のニュースで報じられるほどの
大ニュースではありますが、私のもとに、詳細が
揃っていないのでこの件のコメントは控えたいと
思います。

今日は「上海ディズニーランド」についてです。
上海ディズニーランドは2011年着工し昨年末開園の
予定でしたが、予定より施設を増設して今年6月16日
開園することになりました。

今回の開園に配慮して、中国政府も模造する施設などの
摘発を厳しくしているようです。
まさに国を挙げての国家プロジェクトです。
新たな雇用や観光客来園などで、上海経済にもよい
影響を与えます。

一方気になるのは我が国への影響です。
上海ディズニーランドの敷地面積は東京ディズニー
リゾートの約2倍です。
東京ディズニーリゾートの韓国、中国からの来場者減少
はもちろん、日本人観光客も上海に流れる可能性が
あります。もちろん東京圏の観光施設は充実しているので
これで海外からの観光客減少にはなりませんが、
経済効果が気になります。
ディズニーリゾート自体だけではなく、それに付随する
交通や宿泊の影響にも少なからず影響はでるはずです。

上海の株取引が東京証券取引所に影響を及ぼすように
今の世界はリンクしています。上海のことだから関係ない
と思っていたら、あとで大変なことになるかもしれません。

2016年1月12日火曜日

今後の自動車産業

安倍総理が「2020年の東京オリンピックの時期には
自動運転で走る自動車を見せて、訪日外国人の皆様
を驚かせたい」という発言をして、それに沿って業界や
関係団体も動いているようです。
しかし、現実的にそれは難しいと私は思います。

確かに技術は凄く、センサーによって自動運転は
すでに可能になっているといえます。
ただ長年使用して老朽していった場合の欠点は
数年での実験では解決できません。
もうひとつの問題は「法律」です。
もし、人身事故、とりわけ死亡事故が起きた場合
メーカーが裁かれるのでしょうか?技術者個人に
責任が向けられるようなら、「一億総活躍社会」にも
陰をおとします。

それよりもエコカー技術の向上が急がれるのでは
ないでしょうか?
デトロイトのモーターショーの主役は「高級車」と
「エコカー」だったようです。日本は「プリウス」をはじめ
この分野でトップを走っているのは間違いありません。
しかし電気製品で10年前まで敵なしの日本が、
ここにきてシェアをおとしているという現実があります。
電気自動車にしろ水素自動車にしろ、技術が限界に
達すると、次はコストを問われます。今、自動運転に
気を取られていると、最終的にコスト競争まで来た時に
電気製品の二の舞となりかねません。

もちろん、高齢化に適した車が今後求められるはず
なので、自動運転技術も必用です。エコカー技術も
自動車業界だけではなく、燃料補給ポイントの問題も
あります。しかし、自動車業界は優先順位を誤ると
総倒れになる危険性も隣り合わせにあることを
考えながら方向性を見据える必用があります。

2016年1月11日月曜日

日本の支援でミャンマー史上初の電車

昨日ミャンマーではじめての本格的な電車として
ヤンゴンで路面電車の運行が始まりました。
日本の広島電鉄の路面電車が中古車両を提供し
技術者も日本から派遣したとのことです。

昨年インドネシアにおいて日本の新幹線方式を
土壇場で中国にさらわれたかたちになりました。
それはそれで私は構わないと思います。
日本が国をあげて鉄道などインフラを海外に
本気でビジネスに取り組むのであれば、
今回のミャンマーのように、一からかかわって
いくことが必用だと思います。
今回の路面電車は基本単線で1日10往復に
過ぎませんが、メンテナンスや運行管理を
浸透させ、無事故で遅延のない運行を維持
すれば、仮に数年後、中国や欧州が鉄道
を売り込んでも実績のある我が国の優位は
動かせません。

これは、鉄道だけでなく、電気や上下水道や
道路整備についても同様です。
さらに広い見方をすると、我が国のインフラ
を他国で浸透させることは、技術だけでなく
環境面でも貢献できるはずです。

今回ミャンマーで路面電車の運行が始まった
ことは、ひとつのプロジェクトの終りではなく
大きなプロジェクトの始まりにすぎません。
今後も運行面でサポートしながら、日本とは
別のミャンマー独自の問題点を洗い出しながら
さらにその国に相応しい運行に修正して
信頼を深めることが重要です。
ただ資金を援助していくのではなく、これからは
ソフト面も援助していくことが重要なのです。

2016年1月10日日曜日

大阪もまた同じ

「首都一極集中が日本経済悪化の原因」が
私の基本的な考えです。
実は、大阪もまた同じなのです。

昨年知事選に落選した人が「咲州庁舎を廃止して
ムダを失くしましょう」との訴えにも「ムダがあるから
経済効果が生まれている」と指摘したのは、
この応用です。市内中心部の一極集中は大阪の
経済を悪化させます。これまでの大阪はキタとミナミ
の両輪で経済を支えてきましたが、ここ数年、
キタ中心となるにつれ、大阪は地盤沈下しています。
「大阪を副首都にして日本のツインエンジンに!」と
声をあげるおおさか維新の方々も、灯台下暗しで
この点には気づかれていないようです。

私は経済だけでなく環境面からも、大阪市内にある
主要施設を、現在活用されていない北港などの
埋立地にどんどんと移転すべきだと思っています。
東京で築地が移転するように、大阪も合同庁舎、
中央卸売市場を舞洲か夢洲に移転すべきです。
そして、その跡地にはビルを建てるのではなく
緑地公園にするのです。
皇居や明治神宮外苑などの大きな緑地を持たない
大阪市は東京23区よりも緑の面積が少ないのです。
経済や政治よりもまずはここから東京と張り合う
べきです。

舞洲に野球、サッカー、バスケットのプロチームが
拠点を置くというニュースがありましたが、
まずは、咲州庁舎のように、公共施設が積極的に
湾岸部に進出すれば、企業、住宅は自ずとついて
きます。進出を表明するだけでも変われるのです。
大阪市がこれをできないようであれば、日本が
地方分権のようなことをできるはずがありません。
日本を変えていくためにも、まずは大阪を変えてほしい
と願います。

2016年1月9日土曜日

2016年1月~3月期のテレビアニメは豊作のようです。

2016年1月~3月期のテレビアニメは豊作のようです。
ネットでは昨年秋から、2016年の冬アニメ不作などの
話題が多かったので、まだすべて見たわけでは
ありませんが、風評被害を防ぐため、今日はテレビアニメ
の話題です。

前評判の高かったテレビアニメ「だがしかし」 は
評判通りおもしろかったです。
タイトルからちょっと硬いギャグアニメを想像していましたが
アニメを見て「駄菓子 菓子」をひらかなにしたタイトル
と知りました。駄菓子屋のアニメのようです。
最近はスーパーやコンビニで駄菓子を取り扱っているので
「のんのんびより」に見られるように、そういったお店のない
田舎が舞台のようで、そこにも魅力がありそうです。

大阪では地上波放映のない「おしえて!ギャル子ちゃん」
も10分作品のようですが、期待を裏切らない面白さで
登場人物も魅力的です。

ネットで目立った噂のなかった「昭和元禄落語心中」や
「僕だけがいない街」はむしろこれらの作品よりも
面白かったです。

「昭和元禄落語心中」は少し前に放映されてた「じょしらく」
とはまったく違う正統派の落語作品で、ベテラン声優
で固められているのが気になっていましたが、逆に
若手声優では難しいすごくレベルの高い作品です。
2014年、2015年テレビアニメがとれなかったメディア芸術祭
優秀賞が3年ぶりに狙えそうです。

「僕だけがいない街」はリアルSFミステリーで、久々に
次の回が楽しみなアニメです。しかし、「エヴァンゲリオン」
「まどか☆マギカ」などと違い原作が存在するため、
放映開始後ネット上でネタバレが氾濫しているようなので、
そこが注意ポイントのようです。

気になるのは京都アニメーションです。「境界の彼方」
くらいから、絵は相変わらずきれいなのですが、作品に
魅力がないのが残念です。
しかしまだ「亜人」などの名作もこれから放映開始です。
2016年1月~3月期のテレビアニメは豊作のようです。

尚、OFFICE-HOSHIKAWA主催の新作テレビアニメ投票は
間もなく「あにめのめ」で投票開始予定ですので
こちらもよろしくお願いします。