2014年12月14日日曜日

衆議院選挙の結果と課題

本日20時
衆議院選投票が締め切られると同時に
当選確実がどんどん伝えられ、
与党過半数越えが報じられました。

アベノミクスが信任されたわけです。
というよりも、選挙活動の様子から見て、
野党がアベノミクスに対する批判を繰り返すだけで
対案がなかったため、結果として
「アベノミクスしかない。」
ということになってしまったのではないでしょうか?
つまりは皮肉にも野党が
「この道しかない。」と言ってしまったのです。

こうなってしまったからには、
安倍自民党に日本経済を復活させてもらうしかないわけですが
某選挙速報番組で自民党高市大臣に
消費税引き上げ後の経済低迷についての反省を問うたところ
大臣は「反省はしていない。」と回答しました。
立場上のコメントかもしれませんが残念です。
与党として、「勝ったから反省しない」ということのないよう
お願いしたいです。

戦後最低となった今回の選挙に限った点ではありませんが、
投票率の低さが問題になっております。
評論家の宮崎哲弥氏が言う
「風が吹いて投票率が上がるのも問題」
というのはもっともです。
民主党が大勝した時のことを思い出すと
すごく危険なことだと思います。
ただこのままではダメです。
私は住民税を増税し、
選挙に投票した人には返金するような
大胆なシステムを取り入れるべきだと思います。
つまり投票しない人は増税となります。
厳しいように聞こえるかもしれませんが
投票しないと罰金を科せられる国もあるのです。

次回の選挙までには、選挙制度も含めた
大規模な議員定数削減を断行して欲しいと思います。
そのためには、過去の事例や慣習などは脱ぎ捨てて
大胆かつ迅速にしなければなりません。
大勢力を預かった与党が、それを実行できるか否かが
あらゆる政策を進めていけるかどうかの
ポイントではないでしょうか?


2014年12月13日土曜日

JR西日本はJR東海に舐められてる

昨日、リニア中央新幹線の乗車料金について会見があったようです。
今日は、この件に関しての、名古屋・大阪間について呟きます。

リニア中央新幹線は現在の東海道新幹線のバイパスであるとともに
老朽化する東海道新幹線のリニューアルに備えるものです。
JR東海が独自資金で着工、2027年東京・名古屋間の開業を目指します。

東海道新幹線は東京・新大阪間なのに、
リニアはなぜ東京・名古屋間なのか?

JR東海は表向き資金面、リスク回避等を挙げていますが
本社の御膝元である名古屋の底上げがねらいです。

今の計画では東京から名古屋までリニアを利用し
名古屋から新大阪を新幹線で利用させるつもりですが、
名古屋で乗り換えることにより、経済効果が見込まれます。
また、新幹線車両の性能向上で、現在の九州新幹線の乗り入れが
名古屋発になる可能性もあります。

ここ50年の人口増加は大阪府より愛知県のほうが凄まじく
あわよくば、日本第2の都市となる道も開けます。
名古屋市の都市機能が大きくなると、当然ながらJR東海は
東海道新幹線に利益を依存する形から脱出し
名古屋にも環状線等の新線をつくり、JRのトップとなることは
確定的です。

これに対して、残念なのはJR西日本です。
将来の転落防止柵対応かもしれませんが、
都市部の大量輸送路線である大阪環状線に
3ドア車の新型車両を導入すると発表しました。
これで、朝のラッシュに対応できるのか心配です。
それよりも言いたいのはなぜ名古屋・大阪間のリニア延伸に
JR西日本が名乗りを挙げないかです。

橋下知事はじめとする自治体や政界は公的資金を投入しても
大阪延伸は必用と言いますが、一企業であるJR東海は耳を貸しません。
それは当然のことです。
ただ、JR西日本が延伸を負担し、営業するとなっては話は別です。

これが名古屋市内の交通問題ならともかく
国家的なプロジェクトであることと、
国として大阪開業を重要視するスタンスから
JR東海がJR西日本の参入を拒否することは難しいと思われます。
その結果、恐らく開業後の利益や、運用の問題から
態度を変えざるを得なくなります。

JR西日本は手を挙げるだけになるかもしれませんが、
それによりJR西日本の利益になることも間違いありません。
そもそも今回のリニアはJRより近鉄が潤う構図になっていますし、
JR東海に舐められてると言っても過言ではないでしょう。

京都駅や大阪駅に観光施設を造るのもいいですが
鉄道会社の本来の役割をよく考えていただきたいと思います。



2014年12月12日金曜日

求められるテクノロジー

昨日は第2弾の悲劇について語らせていただきました。
しかしながら一発当たると、2弾3弾と続くのが世の常です。
わかりやすいのはiPhoneだと思います。
テレビもパソコンもそうです。

しかしそれは売る側の都合で、
決してユーザーが求めているものとは限りません。

昨日日本人ノーベル賞受賞の模様がニュースになっていました。
今から20年ほど前の朝のニュース番組で
「この世の中が一変するできごとになるかもしれません。」
と、青色発光ダイオードの製品化を報じていたことを思い出します。

「大げさな」と思っていたが、ニュースキャスターが
「今まで赤と緑の発光ダイオードはありましたが、
どうしても青色は製品化が難しく・・・」と言うのを聞いて
自分の無知さを知りました。

もう数年前から、オーディオ機器のレベルメーターは
針からLEDにモデルチェンジしており、
LEDはフルカラーも可能だが割高だから存在していないだけと
私は自分の中で思い込んでいたからです。
私はそのニュースではじめて
フルカラーLEDはこの世になかったことを知ったのです。

後から思うと1984年甲子園球場にお目見えした今のスコアボードも
当時は「白色ブラウン管を使用」と新聞に書いてありました。
その後カラーブラウン管を経てLEDになったのは2005年とのことです。

今までのノーベル賞は自分の生活との関係がよくわからないモノが
多かったのですが、今回の物理学賞ほどわかりやすいものはないと思います。

で、話は戻ります。
私たちが求めているもの。
たとえばそれは、新しい機能のスマホよりも、
単純に充電しなくてもいいスマホではないでしょうか?

某メーカーのパネルを使用したスマホは
従来の倍ほど電池が持つそうです。
電池が小型で大容量化されると、
電力会社も余った電力を大量に貯え、不足してくると放電して、
余計な発電をしなくて済むようになります。
そうなると原発の放射能問題も火力発電による二酸化炭素排出も
抑えることができます。

以前SONYは無駄を恐れず開発に力を入れて発展し、
無駄を無くそうとして衰退した旨の記述をしましたが
まさに同じことだと思います。
簡単にモノも利益も作ろうとするのはわかりますが、
求められるテクノロジーはそこに存在しないのです。


2014年12月11日木曜日

陽の当たる場所へ

「一発屋」は一発ヒットして一世を風靡した後
音沙汰なく業界から消えるので、
一発ヒットさせるだけまだましです。

可哀そうなのは、何か大ヒットがあって
その第2弾として注目されながらも、消えていく人です。
結局は何のヒットも功績もなく消えていくのですから・・・。

今回は、音楽業界で例えたいと思います。
陰の内閣候補だった過去のアイドル「菊池桃子」の
後継者として期待された「志村香」をご存じでしょうか?
尾崎亜美の曲でデビューするも、運なく消えていきました。

でも、みんながみんな消えていくわけではありません。
三洋電機という家電メーカーが昔ありました。
その企業イメージソングとして起用された
「久保田早紀」の「異邦人」は1979年末から1980年初めにかけ
オリコン1位となりミリオンセラーの大ヒットとなります。

当然気を良くした三洋電機は第2弾を次の夏に投入します。
「上田知華+KARYOBIN」の「パープルモンスーン」です。
いい曲ではあったのですが、受け入れられませんでした。

KARYOBIN解散後も音楽活動を続け
「パープルモンスーン」から10年以上たった1991年。
今井美樹に提供した「PIECE OF MY WISH」が
ミリオンセラーとなりようやく花開きます。

音楽や絵画などの芸術は、その時のタイミングなんかで
いい作品でもヒットするとは限りません。
しかし、努力しつづければいつか
陽の当たる場所へ辿り着けるかもしれない。
「上田知華」からそう教えられたような気がします。

2014年12月10日水曜日

投票に行こう!

投票に行こう!
投票率があがると野党が優勢という一般論がありますが、
別にそういう目的で言っているのではありません。

できれば、衆院選の投票日まで
その関係の話題は避けるつもりでしたが、
投票率が下がりそうな感じなので、ちょっと呟きます。
あまり具体的に言えないので、回りくどく行きますね。

最近、オウム真理教の高橋被告の裁判のニュースが
テレビで流れていますが、1990年の衆議院選挙で
オウム真理教は「真理党」を結成して25人が
東京、神奈川、埼玉の選挙区に立候補して全員落選します。
しかし、これがきっかけとなりオウム真理教は知名度を上げ
1995年の地下鉄サリン事件へと暴走します。

翌年1996年から比例代表制が始まります。
投票率が低くなるとその分比例代表の1票は大きくなります。
比例代表制は選挙区制と比べて、組織票が集まりやすくなります。
もしオウム真理教が暴走せずに信者数を増やし、
比例代表制が始まったならば「真理党」も議席を得たかもしれません。

今回の衆議院選挙。
「自分が投票したところで、暮らしがよくなるなんてない。」
なんて思い、あなたが投票に行かなかったばかりに
政治とは別問題で、とんでもないことになる可能性があります。

政治に興味になくたっていいじゃないですか。
投票する権利があるのなら、投票に行くべきです。
日曜日に投票にいけない人は、不在者投票に行きましょう。
買物のついででも、デートの途中でも、いいじゃないですか。
投票に行こう!





2014年12月9日火曜日

今年のテレビアニメを振りかえって 後編

最近のテレビアニメは、
人件費の安い国に一部委託をして、コストを抑えるとともに
出版社、レコード会社、ゲーム会社などが
収益を得るシステムを確立しました。
加えてBS、CSなどメディアの多様化で
多くのコンテンツが求められる中、
急速に作品数を伸ばしてきました。

その結果、大都市では地上波テレビでの深夜アニメが増大。
TBS、MBS系列では、時間枠内に番組が収まらず
他の系列民法で放送される異常事態となっています。
妖怪ウォッチ、ラブライブなどはアニメ放送以外の売上が
かなりのウエートを占め、少子化にもかかわらず、
社会現象となっています。

そんな中、最近気になるのが、エログロな作品が増えていることです。
特に人が殺されるシーンでの残酷なシーンが目立ちます。
番組によってモザイクをかけたり、自粛をしているようですが、
視聴者側も残酷なシーンに免疫ができ
少々のグロな場面では、
特にどうってことない感じになってきています。

僕の調査で、今年4月からの人気アニメ投票の順位は下記のとおりです。
(対象は新作のみで2期作品を除く。順位は暫定)
1位 アルドノア・ゼロ
2位 七つの大罪
3位 四月は君の嘘
4位 一週間フレンズ。
5位 甘城ブリリアントパーク
6位 月刊少女野崎くん
7位 ばらかもん
8位 繰繰れ! コックリさん
9位 オオカミ少女と黒王子
10位 結城友奈は勇者である

総じて言うなら、エログロ作品は人気がないということです。
某業界アニメでは、やたらと市街地を2台の車が競争する
シーンがでてきますが、法に抵触するようなシーンも
極力避けてほしいものです。

世界をリードする日本のアニメだからこそ
今後の発展に期待します。


2014年12月8日月曜日

今年のテレビアニメを振りかえって 前編

まだ今期クール完了はしていないのですが、
今年のテレビアニメを振り返ってみましょう。
(あらすじ等内容の気になる方は恐縮ですが
各自wiki等でお調べ願います。)

放送構成は土日の朝や週末の夕方は主に
「妖怪ウォッチ」「サザエさん」等の子供向け、
家族向けを放映しています。
もちろん「新しいもの」を探求する私は
それ以外の深夜アニメに注目します。

作品別にベスト3をカウントダウンしていくと
第3位は「1週間フレンズ。」です。
原作とくらべると中途半端と批判されていますが、
私はそれなりにまとまっていたと思います。
シンプルなストーリーと純真なキャラクターに
心癒される作品で、音楽も自然でいい感じです。

第2位はノイタミナ作品「psycho-pass2」です。
続編にあまり興味のない私ですが、話が進むにつれ
単なる続編ではなくなってきているところが凄いです。
難点をいうならば、人が死ぬシーンを考えていただきたい・・・
決してぼかしたり、かくしたりせよというつもりはないのですが、
見る人によって、どう映るのかを考えると
日本製アニメ発展の今後の課題として
新たな表現方法を創造することは重要と思います。

第1位は「ALDNOAH.ZERO」です。
見かけは戦うタイプでない少年が知恵と勇気で戦うスタイルは
ここ数日のフィギュアスケート羽生結弦選手に重なるものがあり
敵役の少年が真っ直ぐに戦う姿にも感動します。
ガンダムやエヴァと違ったロボットアニメの分野を開拓しようとする姿勢、
次回が待ち遠しくなる構成、いずれも素晴らしいです。
ただ、前半と後半の間に3か月ブランクを入れるのは
ビジネスの臭いぷんぷんで、残念な限りです。