2018年9月9日日曜日

災害に於いて、想定内は報道されない

よく災害のニュースで「想定外」
という言葉を耳にします。
我港区は台風21号で多くの被害を受けて
「想定内」は報道されないことを知りました。

ここでよく呟いていますように
第2室戸台風の浸水被害を受けて
半世紀前に港区は高潮にゆよる浸水対策を
強化します。
安治川、尻無川それと大正区と西成区の間
を流れる木津川に巨大な水門を建設、
城壁のような防潮堤で囲い、鉄製の防潮扉で
川からの浸水を防ぎ、ほぼ全域の土地を
3メートルほどかさ上げしました。
その結果、防潮堤周囲の岸壁は高潮の被害を
受けましたが、防潮堤の中に被害は
ありませんでした。
しかしそれを取り上げたニュースはありません。

関西空港も第1ターミナルが浸水して大変ですが
あとからつくられた第2ターミナルや滑走路は
地盤沈下対策などから、高さが5メートルほど
高かったので被害を受けていませんが
ニュースでは被害を受けた第1ターミナルしか
語られていません。
第2ターミナルは復旧のニュースでしか
登場していません。

「想定外」は視聴者を引き付けますが
「想定内」はニュースにならないのです。
古くは、メルトダウンした福島第1原発事故ばかり
とりあげられ、震源に近かったものの
事故がなかった女川原発について
報道されなかったように、
災害に於いて、想定内は報道されないのです。