よく災害のニュースで「想定外」
という言葉を耳にします。
我港区は台風21号で多くの被害を受けて
「想定内」は報道されないことを知りました。
ここでよく呟いていますように
第2室戸台風の浸水被害を受けて
半世紀前に港区は高潮にゆよる浸水対策を
強化します。
安治川、尻無川それと大正区と西成区の間
を流れる木津川に巨大な水門を建設、
城壁のような防潮堤で囲い、鉄製の防潮扉で
川からの浸水を防ぎ、ほぼ全域の土地を
3メートルほどかさ上げしました。
その結果、防潮堤周囲の岸壁は高潮の被害を
受けましたが、防潮堤の中に被害は
ありませんでした。
しかしそれを取り上げたニュースはありません。
関西空港も第1ターミナルが浸水して大変ですが
あとからつくられた第2ターミナルや滑走路は
地盤沈下対策などから、高さが5メートルほど
高かったので被害を受けていませんが
ニュースでは被害を受けた第1ターミナルしか
語られていません。
第2ターミナルは復旧のニュースでしか
登場していません。
「想定外」は視聴者を引き付けますが
「想定内」はニュースにならないのです。
古くは、メルトダウンした福島第1原発事故ばかり
とりあげられ、震源に近かったものの
事故がなかった女川原発について
報道されなかったように、
災害に於いて、想定内は報道されないのです。