昨日「萌え」キャラクターについて語った中で
アニメに関しては表現の幅が広いので、エロもグロも
ありますが、それと「萌えキャラ」を一緒にするのは
どうかと思います。
と言いましたが、この件について少しお話しします。
1990年代にはいりテレビ東京は他の民放局と同じ
立場にレベルアップするため多くの改革を行いました。
そのひとつが平日夕方6時台のアニメ番組制作です。
動画コストのかかる部分を人件費の安いアジアに発注する
ことでコストダウン、さらに角川書店、キングレコード
などのスボンサー兼制作協力のサポートでアニメを
量産し、1995年「新世紀エヴァンゲリオン」を
成功させます。
「新世紀エヴァンゲリオン」はエロ・グロい場面が多く
結局最終話は本来の作品を放映できませんでした。
逆にこれで作品価値があがり、劇場作品化されます。
成長戦略を成功させたテレビ東京は、夕方に放送していた
アニメ枠を夜7時台と23時以降の深夜枠に振り替えます。
家族で楽しむアニメ、個人で楽しむアニメの振り分け
です。これによって深夜アニメは規制が緩和されて
表現豊かな作品が増え話題を呼びます。
1998年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した
「Serial experiments lain」はその象徴的な作品です。
この傾向は放送枠がなく深夜アニメを放送していた
毎日放送などにもあてはまり、2000年を過ぎると
深夜時間の多くでアニメが放送されるようになりました。
「規制が緩和され」とは言いましたが、正確には
緩和されたわけでなく、少々エロ・グロでもクレームが
はいらなくなったのです。
その例が「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」で、
2014年1月サンテレビで22時30分から放送したところ、
BPOからクレームがはいり、2月以降は26時からの放送に
変更されています。
wikiによると
「中高生が視聴しやすい時間帯の放送であるにもかかわらず、
女子高生が自慰行為に耽るなどの性的描写や失禁シーンが
放送内容に含まれていたことで、BPOへ苦情が寄せられたため」
とあり、深夜ならエロOKという風潮だったのです。
作品の作り手が自由に作ることができ、日本のアニメーションが
発達した要因でもあるのですが、常にこの空気で作ってしまうから
昨日触れた「駅乃みちか」さんのようになってしまうのです。
芸術作品において自由に作れる風潮はとても大切です。
しかし、それを一般的なものに置き換える時はそれでよいのか
ジャッジすることも大切です。
また深夜アニメにおいて、現在は社会的な事件などの影響で
放送を中止する事例は普通にありますが、それができなく
なることのないように、自由が度を越さないように
これからも見極めていただけるようお願いします。
2016年10月20日木曜日
2016年10月19日水曜日
海外から評価され国内から罵声を浴びる萌えキャラ
東京メトロのキャラクター「駅乃みちか」さんを萌えキャラに
したところ大きな問題になり急遽デザインが修正されました。
左が修正前、右が修正後です。
早い話スカートが透けて下着が見えるようなデザインが
問題になりそれを修正したのです。
私からするとこの表情もなんとかしてほしかったところです。
オリジナルを忠実に再現したつもりかもしれませんが
萌えキャラの基本はかわいらしさであり、エロティックとは
一線を画しています。
アニメに関しては表現の幅が広いので、エロもグロも
ありますが、それと「萌えキャラ」を一緒にするのは
どうかと思います。
逆に志摩市公認キャラクター「碧志摩(あおしま)メグ」が
「女性蔑視」と問題となったことは残念です。
こちらは修正することなく志摩市非公認キャラクターとして
現在も存続しています。
確かに胸は少し強調されていています。実際の海女さんは
高齢化しているのでこんな若い人はいません。
しかし海に潜る職業柄、脚は露わになり、体のラインも
普通より出てしまうのも海女さんとしては普通です。
加えて、碧志摩メグに関しては表情も明るく「萌えキャラ」
としては申し分ありません。
観光PRだけではなく、「海女」という職業のイメージがかわり、
新しい担い手が増えるかもしれません。
事実、理解している人がいるから、修正や廃止ではなく
非公認キャラクターとして存続しているようです。
これは昭和32年の伊勢志摩観光ポスターだそうですが
こっちのほうが確実にエロティックです。
もっともこの時代、伊勢志摩近海の島の多くは売春を
していたので、その時代のイメージにはぴったりだったの
かもしれませんが・・・。
いずれにしろ、マンガやアニメとは違いこういった
「萌え」キャラクターはある一定の枠の範囲を越えないことが
条件です。
それは作る側も、作らせる側も理解すべきです。
海外から評価され国内から罵声を浴びる萌えキャラが
不憫でなりません。
2016年10月18日火曜日
東京オリンピックにおける「レガシー」ということば
さきほどIOCのバッハ会長が小池都知事と会見し、
テレビで生中継されました。
内容は想像通りのものでしたが、聞いてて気になったのは
「レガシー」ということばです。
ニュースなどで「レガシー=遺産」と表示されますが
具体的にはどういうことなのでしょうか?
アテネオリンピックの会場はオリンピック閉会後一度も
競技場が使われることがなく、廃墟となっています。
このようなことのないように、立派な競技場をつくって
オリンピックが終わってもその競技の日本の聖地として
残していこうというものです。
もっと具体的にいうと高校野球球児の聖地が「甲子園」
であるように、様々なスポーツの「甲子園」を東京に
つくるということです。
ただでも「東京一極集中」が問題となり「地方創生相」まで
創設されているのに、まだまだ「一極集中」をさせようと
しているのです。
もちろん「オリンピック」というビッグイベントですから、
立派な競技場は必用だと思います。しかしすべての
競技に於いて「レガシー」を求めるのはどうなのでしょうか?
つくった施設がアテネのような廃墟になることは東京では
ありません。国も違えば都市も違います。
国もJOCも、そこを踏まえて「レガシー」ということばを
使ってほしいものです。
テレビで生中継されました。
内容は想像通りのものでしたが、聞いてて気になったのは
「レガシー」ということばです。
ニュースなどで「レガシー=遺産」と表示されますが
具体的にはどういうことなのでしょうか?
アテネオリンピックの会場はオリンピック閉会後一度も
競技場が使われることがなく、廃墟となっています。
このようなことのないように、立派な競技場をつくって
オリンピックが終わってもその競技の日本の聖地として
残していこうというものです。
もっと具体的にいうと高校野球球児の聖地が「甲子園」
であるように、様々なスポーツの「甲子園」を東京に
つくるということです。
ただでも「東京一極集中」が問題となり「地方創生相」まで
創設されているのに、まだまだ「一極集中」をさせようと
しているのです。
もちろん「オリンピック」というビッグイベントですから、
立派な競技場は必用だと思います。しかしすべての
競技に於いて「レガシー」を求めるのはどうなのでしょうか?
つくった施設がアテネのような廃墟になることは東京では
ありません。国も違えば都市も違います。
国もJOCも、そこを踏まえて「レガシー」ということばを
使ってほしいものです。
2016年10月17日月曜日
小池都知事はメディアの使い方が上手いが、メディアが小池都知事の思惑についていけない悲劇
今月は気候が穏やかで、天気の良い日も多く
画像が主流になっています。
だからといって、言いたいことがたまっている
わけでもありませんが、今話題の小池都知事の
ことでも呟きますか。。。
お昼のテレビ番組の半分近くは小池都知事の話題です。
その中で3つの話題について思うことを言ってみます。
まずは、築地市場移転問題で豊洲の移転予定地の
地下空間大気中から国の指針の7倍の水銀が検出
されました。今から半世紀前もの問題が、まさか現代に
でてくるとは私も思いませんでした。それでも橋下徹氏は
豊洲の地下水は飲めると言い切れるのでしょうか?
次に知事の報酬半減の件です。
これにより都議会議員の報酬が知事より上回ることになり
「それはやり過ぎ、都議会議員も給与を減らさないといけない
空気になり、かわいそう」とある番組で言ってました。
この考え方は間違いです。
報酬半減をした小池都知事の狙いは、これを実行することにより
都民だけでなく国民に都知事や都議会議員はこれだけの
報酬を受けているという情報を伝えることだったのです。
本当に都知事の報酬を減らすなら、大阪のように退職金をカット
すればよいだけの話です。
「都知事の報酬が少なくなれば、優秀な人材が集まらない」と言う
時代遅れのバカもいるようですが、今回はそういう話ではないのです。
最後に東京オリンピックのボート競技会場をどこにするかの
話題です。
これも前件同様、メディアを利用し、オリンピックではどれくらいの
費用がかかるのかを都民に知ってもらう情報発信をしているのです。
一番理想的なシナリオは宮城、埼玉に移転した場合こうなるという
話題を毎日のように発信して、最終的に増額前の予算での
東京開催です。しかしそうなると、なぜそんなに簡単に予算を
上げたり下げたりできるのか、叩かれるのは必至です。
落としどころとしては、安倍総理の言う「復興五輪」の象徴としての
宮城県長沼開催となりそうな気がします。
ただ、単に予算を下げるためにそうするわけではないのです。
小池都知事はもともとメディアから政界にはいっただけあり
他の政治家よりもメディアの使い方が上手いと思います。
ただ残念なのは、メディアがまだ小池都知事の思惑に
気づかないところです。
画像が主流になっています。
だからといって、言いたいことがたまっている
わけでもありませんが、今話題の小池都知事の
ことでも呟きますか。。。
お昼のテレビ番組の半分近くは小池都知事の話題です。
その中で3つの話題について思うことを言ってみます。
まずは、築地市場移転問題で豊洲の移転予定地の
地下空間大気中から国の指針の7倍の水銀が検出
されました。今から半世紀前もの問題が、まさか現代に
でてくるとは私も思いませんでした。それでも橋下徹氏は
豊洲の地下水は飲めると言い切れるのでしょうか?
次に知事の報酬半減の件です。
これにより都議会議員の報酬が知事より上回ることになり
「それはやり過ぎ、都議会議員も給与を減らさないといけない
空気になり、かわいそう」とある番組で言ってました。
この考え方は間違いです。
報酬半減をした小池都知事の狙いは、これを実行することにより
都民だけでなく国民に都知事や都議会議員はこれだけの
報酬を受けているという情報を伝えることだったのです。
本当に都知事の報酬を減らすなら、大阪のように退職金をカット
すればよいだけの話です。
「都知事の報酬が少なくなれば、優秀な人材が集まらない」と言う
時代遅れのバカもいるようですが、今回はそういう話ではないのです。
最後に東京オリンピックのボート競技会場をどこにするかの
話題です。
これも前件同様、メディアを利用し、オリンピックではどれくらいの
費用がかかるのかを都民に知ってもらう情報発信をしているのです。
一番理想的なシナリオは宮城、埼玉に移転した場合こうなるという
話題を毎日のように発信して、最終的に増額前の予算での
東京開催です。しかしそうなると、なぜそんなに簡単に予算を
上げたり下げたりできるのか、叩かれるのは必至です。
落としどころとしては、安倍総理の言う「復興五輪」の象徴としての
宮城県長沼開催となりそうな気がします。
ただ、単に予算を下げるためにそうするわけではないのです。
小池都知事はもともとメディアから政界にはいっただけあり
他の政治家よりもメディアの使い方が上手いと思います。
ただ残念なのは、メディアがまだ小池都知事の思惑に
気づかないところです。
2016年10月16日日曜日
福崎の風景(後編)
第3突堤から福崎へ入るとすぐに左後方へ広い道が
見えます。入ると行き止まりになりますが、この道は
三十間堀川を渡る橋をかければ、阪神高速の
天保山ランプへの接続が可能です。おそらく住民の
反対で通行止めにしているものと思います。
さらに進んで行きます。
しばらく行くとコンビニがありました。
その先にもコンビニがありました。
ここは住人がほとんどいないのですが、お客さんが
いるのか心配です。
これが唯一の団地ですが、何人住んでいるのかは
わかりません。
その団地のそばには、池島小学校へ川を渡る
歩道橋があります。
歩道橋からは、港大橋、なみはや大橋、大阪ドームなどが
展望できます。
今まで来た道を振り返り、福栄橋を渡ります。
橋の右手には、廃止された貨物列車の鉄橋が見えます。
左手には川向うに、杉村ゴルフセンターが
見えます。
ここを越えても地名は福崎ですが、コアな福崎は
福栄橋までです。
2016年10月15日土曜日
福崎の風景(前編)
2016年10月14日金曜日
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