2019年12月29日日曜日

路線バスの乗務員さん

大阪シティバスで都島から大阪駅まで
路線バスに乗りました。

天六を出て次のバス停の手前で突然タクシーが
客を拾うために3車線あるうちの
真ん中の車線に停車しました。
左側の車線は駐車車両で停車ができないため
道路のど真ん中で停まったんです。
私の乗るバスは追い越し車線からタクシーを追い越し
いっきに駐車車両と駐車車両の間で
まるでオアシスのようなバス停に切れ込みます。
もちろん、まっすぐには停車できず
前ドアは歩道の近く、中央ドアは歩道から離れた
斜めに停車した状態です。
この異常状態の中、路線バスの乗務員さんは
最善策をとったと私は思いました。
乗降が終わり発車と思いきや、そこで切り返しをし
バックで歩道と並行につけました。
おや?と思った瞬間、乗務員さんはバスを飛び降り
中央のドアの方へ走ります。
車椅子の方がいらっしゃったのです。
スロープを用意して、満席の中、
車椅子スペース確保のため、着席のお客様にお詫びをして
車椅子を固定し、運転席に飛び乗ります。
終始冷静な表情で右側の安全確認をして出発します。
約2分の職人技です。

AIの技術革新でほとんどの職業で人間が不要になる
という馬鹿がいます。
大阪シティバスも大阪駅北側で無人バスの
実験を開始したそうです。
地方の過疎化した区域では、無人バスも
可能かもしれません。
しかし都市部での無人運転は
民主主義国家においては絶対不可能です。
AIがどれだけ人間にとって代われるのかは
現場についてもっと勉強してから
判断してほしいところです。