2014年11月29日土曜日

原子力発電所について

3日前、関西電力高浜発電所の特別点検について報道がありました。
現在、我が国に稼働する原発はありません。

もちろん、この状況に陥ったのは、
2011年の東京電力福島第一原発事故に起因します。

この件では未だに地元住民の方々が、
避難生活を続け、たいへんなご苦労をされております。
また、原発廃炉に向け、命がけの作業をされている方々がおり
心からお見舞い申し上げるとともに、
がんばってほしいと応援しております。

ただ、私は原発稼働反対の立場ではありません。
もちろん、将来的には、地熱やメタンハイドレートなど
新しい発電システムを構築しなければなりません。

しかし原発を廃炉にしても燃料は残ります。
この燃料を完全に使用するまでは
稼働しないと、この国の発展はありません。
原発が稼働しないため、電気料金が高騰し
企業も家庭も苦しくデフレ脱却の障害になっています。

「安全じゃないものを動かすな」ですか?

確かに「絶対安全なもの」はありません。
考えてほしいのは、「福島第一」がメルトダウンしたのに
震源に近かった「女川原発」がなぜ大事故に至らなかったかです。
(実際は浸水、倒壊、火災、電源喪失等危険な状態に陥りましたが
福島とは違い、非常用電源が機能したため、原子炉を冷却でき
メルトダウンに至りませんでした。女川町は高台施設も流される事態で、
原発施設は被災時避難場所にもなりました。)
そもそも、この事実を知る人がどのくらいいるのかも疑問です。

マスコミは事実を報道したうえで、考えを述べたりします。
知る権利のある私たちはマスコミの考えに流されず
より多くの事実を知ることが重要であると思います。