2016年8月18日木曜日

プロ野球のグローバル化

大リーグ、マーリンズのイチロー選手が通算3000本安打を
達成した試合で着ていたユニフォームなどがアメリカの
野球殿堂に展示されたことが昨日報じられました。

同じ日本人としてとても誇らしいニュースです。しかし・・・
イチロー選手は渡米後、10年連続200本以上のヒットを
放つ天才的な打者なので、最初からメジャーでやっていれば
ピート・ローズを越えて4500本以上メジャーで打っていた
はずです。
日本のプロ野球でも3000本安打はひとりしかいないのに、
なぜメジャーはイチローが30人目なのでしょうか?
それはメジャーリーグが過酷なスケジュールだからです。

メジャーリーグはレギュラーシーズンだけで4月上旬から
9月下旬にかけて1チーム162試合対戦します。
スケジュールによっては20連戦というのもよくあるうえ
移動には時差があるので、とても厳しいものです。
よって主力先発投手は中4日の登板が常識となり
中6日が主流の日本投手は渡米後故障する傾向に
あります。

私は日本のプロ野球もグローバル化して1チームの
試合数を今の143試合から160試合に引き上げるべきと
思います。

昭和のプロ野球は酒場のような空気があり、仕事帰りの
サラリーマンや日雇いの娯楽場でした。
しかし近年、家族づれや女の子だけで楽しむファンも増え
球場も禁煙にするなど清潔感をもたせて、観客は年々
増えています。
たとえば阪神甲子園球場のアルプススタンドは、巨人戦
のみ営業して、他のカードは閉鎖されている状況でした。

観客席が広くなり、収容人員が昔より1万席ほど減っては
いますが、今や連日チケットが入手しづらくなっています。
メジャーリーグのように連戦は無理としても、3月下旬から
9月下旬のレギュラーシーズンを3月中旬から10月中旬にし
リーグ内130試合、交流戦30試合の合計160試合にする
ことで、チケットがとりやすくなるとファン拡大にもなると
思います。
選手の立場としても試合数が増えることで、夏場以降
普通なら1軍でプレーできない若手にもチャンスが生まれるかも
しれません。
先発投手も勝利数が増え、日本だけで通算200勝は
無理と言われている状況も打破できますし、年間登板が
増えれば、渡米した時に故障を回避できるかもしれません。

私は何でもかんでもグローバル化は反対ですが、プロ野球
については検討してほしいと思います。

2016年8月17日水曜日

日銀マイナス金利政策導入から半年

日銀がマイナス金利政策を導入し、昨日半年が経過しました。
その結果、不動産投資は拡大しましたが、設備投資や
個人消費は活発にならず、効果は限定的なものにとどまります。
黒田総裁は7月29日の記者会見で
「まだまだマイナス金利を深掘りする余地はあり得る」
とマイナス幅拡大の可能性に言及しましたが、
「下げられるものなら下げて見せろ!」
と言ってやりたいところです。

社会と将来の不安から消費は低迷する中
株価も不安、国債もダメということで、結局利子がつかない
預金にお金は集中しているようです。
しかしここにマイナンバー制度が絡み、私のように預金さえ
敬遠し、現金をそのまま保管している人が増えているのは
小型金庫の売上増加からうかがえます。

政府日銀は物価上昇、景気回復を本気で考えているなら
そろそろ考え方を改めなければなりません。
利率をどうこうしてももうどうにもならないので、
金利はマイナスからゼロに戻すべきです。
日銀がどうしても何か手をうちたいなら、国債を回収でも
すればいいのではないのでしょうか。
それよりも政策が問題です。
現在、20代30代の預金が増えていて、その原因は
将来への不安です。
要は将来の不安が薄まれば、経済循環はよくなるのです。
前に言った通り消費税は廃止し、所得税で税収を賄い
税金の大切さを学習するうえでも、税金で収入を得る公務員も
所得税を課税させます。
そのうえで労働意欲さえあれば何らかの職につけるようにし
同じ労働をすれば同じ報酬を得られる仕組みをつくる努力を
政府は真剣に取り組むべきです。
それが景気をよくすることで、日銀がどうこうすることでは
ありません。

2016年8月16日火曜日

甲子園球場での黙祷

8月15日は、戦没者を追悼し平和を祈念する日です。
当日は日本武道館で、政府主催の「全国戦没者追悼式」が
行われます。
国民の皆さま、戦没者に対し、それぞれの職場やご家庭などで
正午から1分間の黙とうをお願いいたします。

戦後71年目となる昨日の全国戦没者追悼式について
厚生労働省のホームページから抜粋したものです。
これにあわせて甲子園球場で行われている高校野球も
試合を中断して黙祷をしてきました。
昨日、試合を見ていた人は気づいたかと思いますが
昨日は正午ではなく12時7分頃に黙祷しました。

第一試合と第二試合の間の時間帯に12時になったため
安全上の措置だそうです。
このようなことは2010年、2014年につづき3回目の事です。
私も高校野球に詳しくはないので、偉そうなことは言えませんが
試合と試合の間でも、事前にアナウンスをしっかりしていれば、
安全上問題はなかったのではないかと思います。
またここ数年で3回目ということも気になります。
これがすべてとは思いませんが、このような傾向が国民に
定着して本当に戦争をしていたことを忘れることにならないか
懸念します。

日本が戦争をしていたころ少年少女だった人々も
今や後期高齢者となり、やがてはいなくなります。
体験した人がいなくなっても、忘れないでいるためにも
毎年8月15日に行う正午の黙祷はわが国の重要な行事であると
私は思います。

2016年8月15日月曜日

SMAP解散のネット世論

SMAPは1988年結成、当時は光GENJIというジャニーズの
アイドルグループが活躍中でしばらく人気は低迷していました。
ドラマで木村拓哉がブレークするのに引っ張られて、グループと
しての音楽セールスも上昇させていき、人気を不動のものにします。
今年1月の解散騒動を経て昨日の解散発表となりました。

今回は本人たちが記者会見を開いて解散発表をしたわけでは
ありませんので、はっきりとは言えませんが、要約すると
稲垣・草薙・香取「SMAP解散!」木村「ちょ、マテオ」中居「もう限界」
という流れのようです。
SMAP解散のネット世論では香取慎吾に同情の声が集まり
解散すると木村拓哉は仕事が減るような声が上がっています。

しかし実際は解散すると木村以外は才能ないから仕事が減ることは
明白です。
なぜ稲垣・草薙・香取は解散したいのか? 不思議です。
普通は人気のあるメンバーが活躍の場を増やすために解散したり
グループを脱退するものなのに、今回は逆に木村が存続を主張し
他のメンバーが解散したいというのは、外野の私からは理解し難い
状況です。

確かに木村の演技する配役は限定されてしまうかもしれませんが
演技はいいし、台詞覚えも抜群でグループ活動から拘束されなくなると
テレビ・映画の出演機会は必ず増えます。
稲垣・草薙・香取はお金があるから優雅な暮らしはできるでしょうが
活躍する木村の姿を見て年々後悔するのが目に浮かびます。
「思い」を胸に秘めて活動することは重要ですが、これまでうまく
いったから、これからもうまく行くとは限りません。 
記者会見をするまえにもう一度考えてほしいものです。

2016年8月14日日曜日

シニア向け製品

シニア向け製品はいろいろと支持されてヒットしています。
顕著なのはサプリメントの類です。
青汁、グルコサミン、セサミンなどテレビをつけっぱなしに
していると必ず聞こえるワードです。
高齢化社会の到来と高齢者は若年者よりもお金をたくさん
持っているので、利益が得やすいからです。

電機製品も同様で、表示やボタンを大きめにした高齢者向け
スマートフォンはアイフォーンなみに利益を生みだしています。
しかしこれに味をしめて、同じような製品をマイナーチェンジ
させて毎年発売するようでは、電機業界の未来は明るく
ありません。

たとえば今の80歳くらいの後期高齢者世代は結婚した頃
テレビも電話もなく洗濯機はあっても脱水機のない
家電に恵まれていない世代です。
60歳くらいの世代になると子供の頃、貧しくなければ
一家に1台モノクロのテレビもあり、結婚する頃には
冷蔵庫、洗濯機の家電だけでなくオーディオ機器も
購入できる金額になっています。
50歳以下になると少年期はカラーテレビ、中高生になると
ビデオも普及、社会人になると人によっては携帯電話や
パソコンを購入していった世代となります。

つまり今の時代、高齢者向け機器は見やすく、わかり易く、
操作し易ければ、中国製でもヒット商品になれます。
しかしこれからの高齢者、今の65歳くらいから下の世代は
電機製品に詳しい人に年々変わってきます。
たとえば携帯電話だと特にプッシュする数字を大きくしなくても
直感的に操作できるようになります。
ハードについては特に高齢者向けと位置づけなくてもよい
かわりに、アプリケーションには複雑なものを取り入れると
受け入れられなくなる可能性があります。

毎年毎年コンセプトを変えていくつもりではないと、高齢者向け
製品を定着することは難しい時代が到来するのです。

2016年8月13日土曜日

BRICSの課題

BRICSとは、2000年代以降著しい経済発展を遂げている
ブラジル、ロシア、インド、中国の4ヶ国の総称でBRICとも
呼ばれ、BRICs4ヶ国に南アフリカ共和国を加えた5ヶ国は、
BRICSと総称されています。

BRICSのうちブラジルはバイオ燃料となる穀物など
1次産業の輸出で、ロシアと南アフリカは天然資源で近年
発展を遂げました。しかしこれらの要因で発展してきたのは
バブル的なものであり、本当の発展とは言えません。

中国は膨大で格安な労働力を武器に高度成長を得ましたが
人件費が上昇した結果「格安労働力」の地位を東南アジアに
奪われました。しかし、中国の場合は所得を蓄えた国民の
購買力で今も経済は順調と言えます。

インドはアメリカのIT雇用を奪う形でIT国家として発展するものの
インフラ整備の遅れで発展に至っていないのが現状です。

一時期は欧米や日本を越えると言われていましたが、
中国以外は思うように発展していません。
経済発展を武器の一つと考えて、力による現状変更を狙う
中国にも今後順調に発展するとは思えません。

BRICSが本当に発展するにはまず国家そのものが
先進国レベルになることが必用です。
たとえば中国は共産党の一党支配がなくなれば、課題も
なくなります。
それぞれの国がそれぞれの国内問題を後回しにして
経済発展のみを優先するから、一線が越えられないのです。

2016年8月12日金曜日

甲子園球場の浜風でレフトフライが伸びる理由

今日、高校野球で「ライトからレフトへの浜風が吹いており
レフトへのフライは伸びますが、センターへの飛球は
戻されます。」と言っていました。

そもそも甲子園球場の浜風でレフトフライが伸びる理由を
皆様はご存知でしょうか?
まず浜風というのはライトからレフトへ向かう風です。
常識で考えるとレフトフライは伸びるのではなくファール
になるはずです。

野球場の規格は両翼約98m、中堅約122m以上ですが
甲子園球場はこの規格には達していないものの、
それ以外の部分は達している東京ドームより広いことを
以前説明しました。
その外野の左中間からレフト後方にかけてが深いことから
通常の打球では東京ドームなどではホームランになる
飛距離もレフトライナーやレフトフライになります。
ところがそこに高い打球を放つと甲子園の場合はレフト
ポールの位置が極端にホームベースに近いため
ファールではなく、外野席とアルプススタンドの間に入る
ホームランとなるわけです。






















ですから「ライトからレフトへの浜風が吹いており
レフトへのフライは伸びますが」は伸びるのではなく
構造上ホームランとなる場所に流されているのです。
「センターへの飛球は戻されます。」という表現は
間違いです。

また「ライトのポール際の打球は意外とのびます」
という甲子園での実況をよく耳にしますが、
伸びているのではなく、ポール際のフェンスが
ホームベースに極端に近いため、風に影響されない
ライトへのライナーは普通の球場よりもホームランに
なりやすいのです。

こういったグランドの形状が一般的な球場と違うところや
外野スタンドが巨大であったり、銀傘で覆われた内野
スタンドなどの特殊構造が、甲子園球場が
「特別な野球場」とされる一因です。