「戦力は十分ですよ。みんな、すごいメンバーですよ」
阪神タイガースの藤原オーナーが
本拠地甲子園球場で巨人に3連敗、
今季6連敗を喫した翌日の記者会見で
こう言い切りました。
―これこそが、
阪神タイガースが下位に低迷する原因です。
最下位に定着するチームを野村克也氏、星野仙一氏と
OB以外からの実力者を監督に据え、チーム補強も
監督の意向に沿って5年間費やした結果、
2003年以降、阪神タイガースは
毎年優勝争いに加わってきました。
しかしその時期に補強してきたメンバーから
新しい選手への世代交代ができず、
ついに昨年最下位となってしまいました。
フロントと呼ばれる球団経営陣や
OBたちのしがらみが、
このチームを堕落そせているのです。
現在の阪神タイガースが「すごいメンバー」と
思っているのは阪神球団のフロントだけです。
大きな勘違いの上に
「すごいメンバーを現場に預けているんだから
これで勝てなくても我々の責任ではない」
という責任逃れの発言でもあります。
阪神タイガースを強くするにはただひとつ
現場はともかくとして、
フロント・スカウト・スコアラーなどの
スタッフを刷新することです。
そのためには、その人選ができる
「すごいスタッフ」をOB以外から招聘し
球団の体質を根本から変える必用があります。