2016年3月3日木曜日

アメリカ大統領選挙、誰が勝っても・・・

昨日のアメリカ大統領選挙スーパーチューズデーの
報道は日本人の我々から見てよくわかりません。
言えることは、日本より格段と政治に対して熱いなぁと
思います。老若男女候補者を応援にプラカードを
持っている姿は、日本なら選挙事務所のところ
ホールのようなところで執り行っています。
アメリカでは政治もエンターテーメントなのです。

しかし残念なのは有力候補者の民主党クリントン氏も
共和党トランプ氏も前向きな発言がないところです。
彼らに限らず、たとえば今回の候補者はTPPを否定的に
考えています。
そもそも世界のリーダーたるアメリカが音頭を取って
とりまとめたものなのに、ぶっ壊そうとする空気です。
その結果、EUや中国に出遅れてしまう危機感は
この姿から予見できます。
最早アメリカは世界のリーダーではないと声高らかに
候補者たちは叫んでいます。

これらの演説にアメリカ国民が熱く受け入れているのは
現状の政治に満足しておらず、新しい指導者による
新しい政治を求めているからです。
つまり、日本がかつて民主党政治に期待した状態と
酷似しています。
誰が大統領になっても、アメリカの政治は四年間停滞し
しばらく世界は中国、ロシアが主導することになりそうです。
国内景気がどうなるかはともかく、他国を否定する政治
となれば、アメリカは本当に世界のリーダーから
陥落することでしょう。

アメリカ大統領選挙、誰が勝っても円高間違いなしです。

2016年3月2日水曜日

大阪都構想に拘る、おおさか維新の会の謎

私は一大阪市民として、大阪府と大阪市の
二重行政には反対で、大阪都構想を立上げ
ようとする意味も理解します。
しかし、おおさか維新の会の大阪都構想に
不信を抱くところもあります。

そのきっかれは、特別区の区割りで
私が大阪市を5つの特別区にすべきかどうか
の住民投票(世間では大阪都構想の信任投票
と呼んでいるもの)は反対しました。
私のような、都構想に賛成だが、区割りに反対
する少数派の分、都構想は一旦頓挫します。

その少数派意見を尊重して、新たな区割りを
検討するおおさか維新の会に対し、現在の
区割りを統合して権限を強めようという案を
公明党が示していますが、市と府の二重行政
をなくすためには、かならずしも大阪市を
なくさないといけないのでしょうか?

たとえば、大阪府全体を大阪市とする特別市
というものをつくってはどうでしょう?
現大阪市を8~9ほどに統合したうえで、
周辺の市や町も大阪市にして、たとえば
大阪市吹田区とか大阪市岬区とかに
するのです。
別に府が市を飲み込まなくても、府と市が
一体なら同じはずなのに、なぜ都構想に
拘るのでしょうか?

大阪市の吉村市長は市民にもメディアにも
そこそこの信頼を得ているようですが、
私はまだ、市長に相応しいかどうかの
判断ができません。
大阪都構想に拘るのではなく、そもそも
大阪都構想は二重行政撤廃の手段の一つと
考えているかどうかが、吉村市長の有能無能の
判断基準と考えます。

2016年3月1日火曜日

自動運転に対する危険

政府は今後5年間の交通安全基本計画を検討しており
その中で、自動ブレーキを義務化し、開発にかかる
補助金をだすことも検討されているとNHKが報じて
います。

以前も述べたとおり、いきなり自動運転は乱暴ですが、
まずは自動ブレーキを義務化することには賛成です。
先日の梅田での惨事も、自動ブレーキ義務化社会なら
阻止できたかもしれません。今の自動ブレーキは単に
障害物をセンサーが感知するとブレーキをかけるもの
ですが、自動ブレーキが義務化されると、たとえば
センサーが繁華街なのか、高速道路なのか、雨なのか、
渋滞しているのかなどの道路状況の把握も可能では
ないかと思うのです。つまり、少なくとも日本の
自動車メーカーとフォルクスワーゲンなどの海外の
輸出メーカーは技術開発の競争で高度なものが
続々と登場するものと思います。

ただ、以前から申すとおり、自動運転には反対です。
将来的には可能かもしれませんが、安倍総理の言う
2020年までに運用というのは危険です。
NHKの夕方のニュースで「グーグルの自動運転車
がバスと接触事故をおこした」とも報じていました。
右側の砂袋をセンサーが感知して、左車線に入った
ところ、後ろから来たバスに接触したそうです。
グーグルの車は徐行、バスも時速25キロ程度
だったそうですが、センサーは反応しなかった
ようです。
昨日某IT企業も自動運転タクシーの一般道での
試験走行を始めたと聞きますが、急ぎ過ぎでは
ないでしょうか?私にはスピード違反に見えます。
まずは機械が補助して、人が運転する「半自動運転」
に向かうべきで、それが日常的になった上で
人口の少ない地方の路線バスで自動運転をはじめる
べきです。今いちばん自動運転を待ち望むのは
人口減少で路線バスが廃止になり、そのあとを受け
継いだコミュニティバスも経営が危うくなり、
生活が困難になりつつある地方のお年寄りです。
そして、そういったところは交通量も多くないはず
です。
何でもかんでも、首都圏などの都会から始めようと
する姿勢から考えていただきたいものです。

2016年2月29日月曜日

京阪天満橋駅駅周辺の風景

今日は昨日撮影した天満橋の風景をお楽しみください。





京阪天満橋駅は地下1階がコンコースですが、
淀川側は水上バス乗り場になっている変則な
つくりです。






東に目を向けると「かさね橋」の愛称の天満橋が
見えます。












さらに向こう側は、京阪本社ビルから地上に姿を
表す京阪電車が見え、その先には大阪ビジネス
パークがあります。















天満橋駅ビルから反対方向の西側を臨みます。
















その先はビルの立ち並ぶ中之島が、川をふたつに
分けているのが確認できます。

ここでウロウロ写真を撮っていると、一眼レフを
持った高齢者集団がいました。桜の時期でも
ないのですが・・・
















最後は天満橋からちょっと離れた住宅地です。
あるテレビ番組で「日本最古の分譲住宅」と題し
ロケをしていたので撮影したのですが、その番組で
桂小枝師匠が貼っていたステッカーは見当たりません
でした。

2016年2月28日日曜日

原発交付金問題

国は電気を利用するすべての人が納める「電源開発促進税」を
財源にして、原発などを受け入れた自治体に交付金などを出す
立地対策を行っています。原発事故のあと、除染で出た廃棄物
の中間貯蔵施設の整備費が必要になるなどした結果、支出の
規模が税収よりも多い年間1700億円以上に膨らんでいます。
40年以上前から原発が立地し多額の交付金を受けてきた
福井県敦賀市は原発再稼働が不透明になり交付金をあてに
できなくなり、本格的な支出の削減に乗り出しています。温泉や
健康設備を備えた福祉施設についても今秋にも廃止する方針です。

このNHKニュースの映像で敦賀市の福祉施設内部で将棋を
さす老人の姿が映し出され、敦賀市との協議で「老人の憩いの
場所を奪うのか!」と怒りの声をあげているのですが、これを
見た普通の将棋好きの老人はどう思うでしょうか?

夏の暑い日は木陰で、冬の寒い日は防寒着を着て、
屋外の公園で将棋をさす人と比べれば敦賀市の老人は
単なるわがままをいっているのに過ぎません。
しかし、わがままを言わせたのは敦賀市ではないでしょうか?

地方自治体は敦賀市に限らずどこでも、お金が余ってくると
建築物を建てたくなる傾向があります。
○○交流館とか○○町センターのような名称で、いったい
何なのかよくわからない所謂「ハコモノ」をつくります。
パンフレットもつくり観光名所を目指すも、わざわざ立ち寄って
みる魅力もなく、地元住民も一部常連のみが利用するだけの
このような施設はバブルのころによくありました。
そもそも国が借金をしているのに「お金が余る」という表現も
おかしいのですが、交付金をうけて誰もが平等に暮らしやすい
ところにお金をまわし、交付金がないとすぐストップできる
ようにすべきだったと思います。

いずれにしろ、この問題は敦賀市の問題ではなく、全国の
自治体の問題です。

2016年2月27日土曜日

梅田でのプリウス暴走事故の原因

2月25日午後12時30分すぎ大阪市を代表する
繁華街「梅田」で、突然黒のプリウスが暴走、
歩行者信号が青で横断中のスクランブル交差点
に猛スピードで突っ込み、さらに歩道を直進して
新阪急ホテルの花壇にぶつかり止まりました。
繁華街の歩道に突っ込み人々をなぎ倒して
行ったため、1人死亡、1人が意識不明の重体
他にもたくさんの重軽傷者をだしました。






















青矢印は黒エスティマが通常運行した経路です。
地図左下の阪神高速梅田出口を出て、大阪駅
の突き当りを左へ曲がり初信号を右折した
■のところで、体調が悪くなりハザードランプを
点灯させて停止しました。
赤矢印が、その後意識を失い暴走した経路で
×で止まりました。

この事故の原因のひとつは無理のある梅田の
再開発です。
緑矢印が従来の道路で、突き当りになって
いました。
ところが、大阪駅の再開発事業で従来の道路に
高速バスターミナルを移転して、駅舎を拡張し
現在のヨドバシカメラの場所を獲得できなかった
三越百貨店にその一等地を与えます。(現在、
三越は撤退)そして道路は新しくつくった駅北側
の複合施設「グランフロント大阪」のど真ん中に
迂回して、ヨドバシカメラの北側をとおり、新阪急
ホテルの前まで通されます。新しくできた
この部分までは広い道路幅なのですが、
この先はゴミゴミした古い道で、阪急梅田駅の
ど真ん中をくぐるため道幅は狭くなります。
それが原因で、■から×にまっすぐ直進したのに、
車道から歩道にのりあげることになったのです。

もうひとつ、この事故の原因です。
体調悪化かどうかはわかりませんが、ハザード
ランプをつけて停止するのではなく、パーキング
シフトに入れて停止すれば、意識を失い
アクセルを踏んだところで、車は動かなかった
のでは・・・。

2016年2月26日金曜日

アベノミクスが死後になっていることに気づかない人

年明けから続く金融市場の混乱が、デフレ脱却の支障に
なりかねないと危機感を強めた日銀がとった金融緩和が
マイナス金利です。

そうです。
「もはや、デフレではない」という安倍総理は、嘘を
ついています。
しかし、誰も突っ込まないこの状況こそ「一党独裁」です。
結局のところは、安倍総理にかわるリーダーが
いないのが本当の問題かもしれません。

先日、維新の党が民主党が名称を変えることを条件に
吸収され合流となりました。これにおおさか維新の会
の松井代表が「偽物の皆さんが民主党に吸収されて
良かった。党名で誤解されることなくなる」と偽物と呼ぶ
維新の会がなくなることを歓迎しました。
次のリーダーを自民党以外が担えるとすれば、やはり
おおさか維新の会が一番期待できそうな気がします。
次の参院選の結果次第では、確実に国政を左右する
立ち位置になる可能性が高くなります。

となると、問題は自民党です。
今年に入り甘利大臣辞任、宮崎イクメン議員辞職を
はじめとして、問題発言も続出する自民党の中の多くは
未だに「アベノミクスでデフレはひとまず終了した」という
認識です。
しかし、どうでしょう?実際は、デフレです。

あるテレビ番組で、「お金をたくさん持っている私が
お金をたくさん使って、内需拡大に貢献する」という
アベノミクス支持者がいました。
これがダメなのです。
金持ちがいくらお金を使っても内需拡大はできず、
デフレも脱却できません。
少数が極端にお金を使うのではなく、大多数が少し
お金を多く使うことが重要なのです。
そのためにも高所得者の税金を増やし、低所得者の
税金を軽くし、高所得者の社会保険費を増やし、
低所得者の社会保険費を減らさなければいけません。

昨日も述べましたが、シャープが台湾企業の傘下に
入らざるを得ないのも「マイナス金利」がもたらした
副作用です。
「もはや、アベノミクスどころではない」というのが
現状です。

アベノミクスが死後になっていることに気づかない人が
いる自民党に理解いただけるでしょうか?